Skala/Mathias Eick
久しぶりにCD聴きに戻ります。地震後の計画停電で、仕事の方の予定とか、家の備えとかの方にかかりっきりになってしまい、それと節電で早く寝るようにしていたのと、気分的に音楽を聴く気分でなかったので、更新がストップしたままになっていました。ただ、ジャズなどの新譜を聴いてお伝えするのも自分の役割かな、とも思うので、またそろそろ復活します。
またECMレーベルですが、このアルバムはメロディがかなり分かりやすく、哀愁に満ちているので、ECMファン、ジャズファンにとどまらず聴いていただけるのではないかな、と思います。ジャズでもフュージョンでもなく、ある意味パット・メセニーグループ的なサウンドに少し近いような気がしています。コード進行とかはややこしかったり、変拍子も少しありますけど、聴きやすいという点では共通しているのでは。
Skala/Mathias Eick(Tp, Vib, G, B)(ECM 2187)(輸入盤) - Recorded December 2009. Andreas Ulvo(P), Andun Erlien(B), Torstein Lofthus(Ds), Gard Nilssen(Ds), Morten Qvenild(Key), Tore Brunborg(Ts), Sidsel Walstad(Harp) - 1. Skala 2. Edinburgh 2. June 4. Oslo 5. Joni 6. Biermann 7. Day After 8. Epilogue
(11/03/19)全曲Mathias Eickの作曲。8曲で41分ほどと、やや短めのアルバム。ベースはエレキ・ベース。曲によって編成が変わります。ジャズとかフュージョンとかいう前に、聴きやすいメロディで、少しマッタリしたサウンドでせまってきます。トランペットはやや哀愁系で、速いパッセージをほとんど吹くこともなく、ちょっと間違うとイージーリスニング系ととらえられそうなサウンド。このメロディの良さ、分かりやすさはけっこう幅広い層に受け入れられそう。もう少しECM的マニアックさがあってもいいような気もしますが。でも空間的表現の部分はまさにECMか。この哀愁のしっとり感のあるサウンドで、静かな音世界から、ロック的なビートのある場面に盛り上がる4曲目も印象的。ラストの曲は彼の担当楽器が4種類あるので、多重録音か。
« 「日経ベストPC+デジタル 2011年春号」購入 | トップページ | Conclave Vol.2/Brian Lynch And Spheres Of Influence »
「音楽」カテゴリの記事
- ア・ラブサム・シング/カート・ローゼンウィンケル、ジェリ・アレン(2023.12.07)
- Most Peculiar/Lage Lund Quartet(2023.12.06)
- Strands - Live At The Danish Radio Concert Hall/Palle Mikkelborg/Jakob Bro/Marilyn Mazur(2023.12.05)
- Zartir/The Gurdjieff Ensemble/Levon Eskenian(2023.12.04)
「ECMレーベル」カテゴリの記事
- Strands - Live At The Danish Radio Concert Hall/Palle Mikkelborg/Jakob Bro/Marilyn Mazur(2023.12.05)
- Zartir/The Gurdjieff Ensemble/Levon Eskenian(2023.12.04)
- Arvo Part/Tractus(2023.11.22)
- Call On The Old Wise/Nitai Hershkovits(2023.11.21)
- Thomas Larcher/The Living Mountain(2023.11.20)
「ジャズ」カテゴリの記事
- ア・ラブサム・シング/カート・ローゼンウィンケル、ジェリ・アレン(2023.12.07)
- Most Peculiar/Lage Lund Quartet(2023.12.06)
- Strands - Live At The Danish Radio Concert Hall/Palle Mikkelborg/Jakob Bro/Marilyn Mazur(2023.12.05)
- Zartir/The Gurdjieff Ensemble/Levon Eskenian(2023.12.04)
- 2023年私的ジャズベスト3(2023.11.24)
「フュージョン・ファンク」カテゴリの記事
- 2023年私的ジャズベスト3(2023.11.24)
- ザ・フューチャー・イズ・ナウ/チック・コリア・エレクトリック・バンド(2023.11.04)
- Jazz Hands/Bob James(2023.10.09)
- Sonicwonderland/上原ひろみ Hiromi's Sonicwonder(2023.09.06)
- Intermission/Claudio Scolari Project(2023.04.30)
「ECM2151-2200番」カテゴリの記事
- Arvo Part/Symphony No.4(2010.08.29)
- Gidon Kremer/Kremerata Baltica/Hymns And Prayers(2010.08.30)
- A. Berg/K.A. Hartmann/Tief In Der Nacht/Juliane Banse/Aleksandar Madzar(2010.11.20)
- A Worcester Ladymass/Trio Mediaeval(2011.03.28)
- Songs Of Ascension/Meredith Monk(2011.06.05)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Skala/Mathias Eick:
» Skala / Mathias Eick [My Secret Room]
浮き世の憂さを海に沈めて、 空高く、遠くに飛んでいきたいと思うけど。。 Math [続きを読む]
« 「日経ベストPC+デジタル 2011年春号」購入 | トップページ | Conclave Vol.2/Brian Lynch And Spheres Of Influence »
こんにちは。
新潟は、とても良いお天気です。。
新潟祭りで、今日は最終日、花火が上がる日なのですが、、
うちから遠くて、混雑するので、音だけでがまんです。
910さまが、ここにあげて時、ア!って、思ったんですが、
何せ、あまり購買意欲もわかず、しばらくウィッシュリストに。
その後、怒濤の新譜の月間があって、すっかり忘れてましたが、
なんと、日本版がでちゃった。(笑)
これ以上、遅れセルと、、新譜でなくなるの部購入しました。
と、楽しみにしていた他のアルバムよ気に入ってしまって。
ジャズでもフュージョンでもない。その通りですよねぇ。
でも、静かにぐぅーーと、盛り上がって気がつくと聴き入ってしまって。。
トラバしました。
投稿: Suzuck | 2011/08/07 10:08
>Suzuckさん
TBどうもありがとうございます。
このアルバムは自分がECM新譜を全部買いしていなければ出会うことはなかったかもですが、その聴きやすさで、出会って良かったアルバムのひとつになりました。ある種不思議なサウンドですが、ヨーロッパらしいし、聴くとハマるかもしれません。
投稿: 工藤 | 2011/08/07 13:26