ザ・ファビュラス・スライド・ハンプトン・カルテット
昨年12月のアルバム再発当時は気にしていなかったのですが、メンバーを見ると若い頃のヨアヒム・キューンが参加していたので、3月になってから購入しました。いやー、いい意味でですが、ここまで飛ばしまくられると、聴いていてけっこう疲れるくらいの密度の濃い演奏です。ベースも含めて、手数王のミュージシャンが多いですからね。なかなか再発されなかった理由もこのあたりかな。聴いていてストレス発散になるか、ストレスがたまってしまうかは人それぞれかもしれませんけど、けっこう気に入っています。しかし、EMIの999円シリーズはなかなかマニアックなところを出してきますね。
ザ・ファビュラス・スライド・ハンプトン(Tb)・カルテット(Pathe)
The Fabulous Slide Hampton(Tb) Quartet(Pathe) - Recorded January 6, 1969. Joachim Kuhn(P), Niels Henning Orsted Pedersen(B), Philly Joe Jones(Ds) - 1. In Case Of Emeregency 2. Last Minute Blues 3. Chop Suey 4. Lament 5. Impossible Waltz
1-3、5曲目がスライド・ハンプトン作で、4曲目はJ.J.ジョンソン作。欧米の混成編成が目をひきます。かなり勢いのあるアルバム。特に若い頃のヨアヒム・キューンのピアノはフリー一歩手前のメカニカルでアヴァンギャルドな雰囲気が漂っています。なかなかのテクニシャンぞろいなので、全開で飛ばしまくっているアップテンポの4ビートがけっこうカッコ良く響く1曲目、やはりややアップテンポで、攻撃性を落とすことなく鋭いソロで切り開くように突き進んでいくサウンドの2曲目、マイナー系ながらこれもアップテンポで飛ばしていくというサウンドの3曲目、アルバム唯一の優しい雰囲気のバラードで、聴いている間の息抜きにもなる4曲目、ワルツだけれどもある種の勢いというか慌ただしさを持っていて、ピアノもけっこう暴れている5曲目。(10年12月22日発売)
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