Mistico Mediterraneo/Paolo Fresu/A Filetta Corsican Voices/Daniele Di Bonaventura
ECMレーベル3日目でひと区切り。このアルバムも、ECMの方なので便宜上ジャズに入れましたけど、サウンド的には宗教音楽や現代音楽にかなり近く、ジャズ度という点ではパオロ・フレスのフレーズにインプロヴィゼーションが入っているのかな、と思える部分がある程度です。しかもジャズ的なフレーズではないし。でも、音的にはけっこう好きですし、ヒーリング的な側面も高いのでは、と思います。コーラス隊のハーモニーが、ジャズのようなクローズド・ハーモニーではないので、ストレートに和音が心地良く響いてきます。聴く人を選ぶので、やはりECMのファン向け、でしょうか。
Mistico Mediterraneo/Paolo Fresu(Tp, Flh)/A Filetta Corsican Voices/Daniele Di Bonaventura(Bandoneon)(ECM 2203)(輸入盤) - Recorded January 2010. - 1. Rex Tremendae 2. Liberata 3. Da Te A Me 4. Le Lac 5. Dies Irae 6. Gloria 7. Corale 8. La Folie Du Cardinal 9. U Sipolcru 10. Scherzi Veranili 11. Figliolu D'ella 12. Gradualis 13. Sanctus
(11/02/19)男声7人のコーラスとパオロ・フレス、そしてバンドネオンの演奏で、宗教音楽のような敬虔さのあるサウンドで聴かせてくれる荘厳な曲が多い。ただ、A FilettaのメンバーのJean-Claude Aequaviva作が4曲(1-2、9、11曲目)あって、2曲目は現代のポップスのコーラスのエッセンスもあったりと、さまざま。Daniele Di Bonaventuraの曲は7、12-13曲目の3曲。他の作曲者も現在の作曲者で、古楽とは関わりがなさそうですけど、そのようなサウンドとポップス(楽器の伴奏はあるけれどもア・カペラ的な)の要素の混ざった、不思議なサウンドです。パオロ・フレスのトランペット(フリューゲル・ホーン)も、適度に絡んでいて、少しは速いパッセージもあるけれども、ゆったりとした曲に合わせています。不思議な位置のアルバム。
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