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2011/02/03

Annette/Paul Bley, Franz Koglmann, Gary Peacock

Hat674
ポール・ブレイゲイリー・ピーコックらによる、アーネット・ピーコック集。新譜ではないだろうなあ、と買ってみたら、’92年の録音でジャケットに「2010 3rd edition」と書いてありました。3回目の再発、っていう意味なのでしょうか。ただ、このあたりの年代の彼らの演奏は素晴らしく研ぎ澄まされていて、ハッとするものがあります。ピアノ、ベース、ホーンのトリオで変則的なのですが、3人ともずっと出ずっぱりなわけではなくて、時に1人、時に2人だけが音出しをしていて、空間的な表現の良さもあります。作曲者はあるけれども、フリーの要素も強く、聴く人を選ぶけれど、ハマるとひかれる世界のサウンドです。


Annette/Paul Bley(P), Franz Koglmann(Flh, Tp), Gary Peacock(B)(Hatology 674)(輸入盤) - Recorded April 12-14, 1992. - 1. Touching (Take 1) 2. El Cordobes 3. Cartoon 4. Albert's Love Theme 5. Kid Dynamite 6. Miracles 7. Blood (Take 1) 8. Annette 9. Both 10. Blood (Take 2) 11. Mister Joy 12. Touching (Take 2)

(11/02/03)8曲目が3人のインプロヴィゼーションの他は、全曲タイトルにもなっているアーネット・ピーコックの作曲。必ずしも3人同時の演奏ではなくて、ソロだったりデュオだったりと、場面に応じて音を出すメンバーが変わるので、空間的な場面が生きてます。ちょっと個性的ではありつつも印象深い彼女の曲がウェイトを占めているのは、ポール・ブレイの他のアルバムでもあるけど、ピアノ、ホーン、ベースで奏でられる彼女の曲集も、メロディがインパクトを持ちつつ、温度感が低くシリアスにせまってきます。彼ら流の冷静なフリー・インプロヴィゼーションに向かったり、またメロディに戻ってきたりと、緊張感を強いながら、彼らのハマると魅力的な絡みやそれぞれのソロ。やはり曲はあってもフリーの要素が強いのが、このアルバム。

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