Life Is Round/Compost
Compostの2作中2作目。この’70年代前半というのは、特にエレクトリック・ベースなどを使ったファンクミュージックがものすごい勢いで変化していった時代でもあり、前作に比べて、全体のサウンドが洗練されてきています。それでも’80年代のフュージョンミュージックと比べると、都会的なスマートさはなくて、やっぱり混沌とした部分はありますが。ヴォーカル入りの曲は少なくても、それでも3曲入っています。当時のサウンドで、このアルバムでもやりたいことを詰め込んだ感は否めません。ただ、ヴォーカル入りの曲は当時のソウル・ミュージック(私はほとんど聴いたことないですが)と比べて聴いても何か発見はあるのでは、とも思いますが。
Life Is Round/Compost(Wounded Bird)(輸入盤) - Released 1973. Jack DeJohnette(E-clavinet, Org, Ds, Chimes, P), Jack Gregg(B), Bob Moses(Ds, Vib, Clavinet, Org, Vo), Harold Vick(Ts, Fl, Per), Jumma Santos(Congas, Per, Ds), Roland Prince(G), Lou Courtney(Vo), Ed Finney(G, Per), Jeanne Lee(Vo) - 1. Seventh Period 2. Moonsong 3. Compost Festival 4. The Ripper 5. Buzzard Feathers 6. Changing Streams 7. Mon Cherry Popsicool 8. Restless Wave 9. Life Is Round
(10/12/30)ジャック・ディジョネット作は3曲(3、6、8曲目)に減り、他のメンバーの曲の割合が増えています。サウンド的にも、パーカッションが効いていながらも少し洗練されてきた感じで、聴きやすいです。ディジョネットは鍵盤楽器メインですが、5、8曲目ではボブ・モーゼスと入れ替わったり、4曲目ではJumma Santosがドラムスに入ったりと臨機応変。ギターも加入し、サックスもワウワウを使ったエレクトリック・サックスの曲もあったり(4-5、8曲目)と、当時の流行を取り入れているサウンドの曲も。ただし、全体的には聴きやすくなっています。2曲目のヴォーカル曲はメロディアスでメロウ。3曲目はタイトル通り明るいラテンビートの曲。ヴォーカル入りの曲は少なくなって、よりクロスオーヴァー的なサウンドに。いくぶんスマート。
最近のコメント