Bold As Light/Stephan Micus
ステファン・ミクスのアルバムがまた出ました。ECM New Seriesじゃないのでクラシック/現代音楽ではないという消極的理由でジャズの方にジャンル分けしているのですが、「一人多重録音無国籍的現代民族音楽」というジャンルでも作りたいところです。多重録音なので、即興の要素はどうなのか不明ですし。ただ、その異国情緒というか、国籍が入り混ざったところも面白いといえば面白い。6曲目はアフリカのカリンバをバックに尺八がメロディを奏でているし。おおむねヒーリング的要素が強く、「ダンス」とついている曲も流れていくような曲調ですが、その中でも9曲目だけはメロディアスでノリもほんの少しですが、あります。
Bold As Light/Stephan Micus(Voice, All Instruments)(ECM 2173)(輸入盤) - Released 2010. - 1. Rain 2. Spring Dance 3. Flying Swans 4. Wide River 5. Autumn Dance 6. Golden Ginkgo Tree 7. The Shrine 8. Winter Dance 9. The Child 10. Seven Roses
(10/10/20)全曲ステファン・ミクスの一人多重録音。ヴォイスや民族楽器を多重録音している時もあれば、単独で使用している曲もあります。日本的な情緒も含む、無国籍的な民族音楽的な要素はここでも健在です。使用楽器は Raj Nplaim、Zithar、Bass Zithar、Chord Zithar、Nohkan、Sho、Kalimba、Shakuhachi、Sindingといろいろな国の楽器を使用しつつ、日本の楽器が3つあるところも興味深いところ。春秋冬とダンスのタイトルの曲もありますけれど、やはり流れていくような民族的ヒーリング・ミュージックのサウンドで、躍動感とは対極にあります。むしろ日本の静かな踊り(あるいは推測ですが、能など)のイメージに近いのでは。日本的な楽器の奏法については、かなりそれらしくせまっています。ヨーロッパでは人気があるのでは。
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