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2010/10/20

Arditti/Twelve Caprices/Uri Caine

Uritwelve
久しぶりのWinter&Winterレーベル。このレーベル、最近は気に入ったミュージシャンしか買っていないので、全然追いかけきれていません。でもユリ・ケインのアルバムはジャズ、クラシック(このレーベルでは両方出しています)問わず、買ってしまいます。ただ、ジャンルとしてはクラシックに通販では置いてあったですけど、確かにピアノとストリング・クァルテットを使った現代音楽のようにも聴こえる。でも、ピアノのフレーズが大部分硬質なフリージャズになっているんですよね。グワ~ンとピアノを叩きつけたり、記譜では表現できないようなフレーズ満載。たぶん、インプロヴィゼーションでやっている場面が多いのかな。ヨーロッパではウケそうですが、日本ではどういう層がターゲットか、今ひとつ分かりにくいかも。


Arditti/Twelve Caprices/Uri Caine(P)(Winter&Winter Music Edition 910171-2)(輸入盤) - Recorded June 2009. Arditti String Quartet: Irvine Arditti(Vln), Ashot Sarkissjan(Vln), Ralf Ehlers(Viola), Lucas Fels(Cello) - 1-12. Caprice 1-12

(10/10/17)ユリ・ケイン作曲の、ストリング・クァルテットを従えた現代音楽の曲。無調っぽい曲がメインです。ただ、ことはそう素直なものではなくて、弦楽器の方は写真や演奏から記譜されたものだと分かるのですが、ピアノに関しては、記譜されているのかどうか(ピアノには譜面はありますが)、硬質なフリージャズ的なインプロヴィゼーションに聴こえる方が多く、聴感上、純粋な現代音楽というよりも、フリージャズと現代音楽のセッション(!)のように聴こえてしまいます。少なくとも現代音楽に強いクラシックのピアニストの演奏とは一線を画しています。もちろん調和のとれている演奏も。他のアルバムでもクラシック/現代音楽をはみ出していたり、ジャズとのボーダーレスな世界を創出しているので、驚くにはあたらないと思いますが。

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