Stories Yet To Tell/Norma Winstone
ECMレーベルの2日目。いちおうNew Seriesではないので、ジャズの分類にしてあります。マリア・シュナイダーやウェイン・ショーターの曲もあるけれど、クラシック(古楽)の曲もあったりして、ボーダーレスな世界を表現しているので、単にジャズと言ってしまうと無理があります。トラディショナル(その8曲目はインプロ的な楽器の演奏ではありますが)の曲は、けっこう活発なアレンジで面白いですが。やはりECMはECMですね、と言うしかないサウンドかも。変則編成のヴォイスを含むトリオで、インプロヴィゼーションはけっこうあるとは思うのですが。やはりこういうサウンドこそがECMのファン向けなのかな。
Stories Yet To Tell/Norma Winstone(Voice)(ECM 2158)(輸入盤) - Recorded December 2009. Klaus Gesing(Bcl, Ss), Glauco Venier(P) - 1. Just Sometimes 2. Sisyphus 3. Cradle Song (Hoy Nazan) 4. Rush 5. The Titles 6. Like A Lover 7. Carnera 8. Lipe Rosize 9. Among The Clouds 10. Ballo Furlano 11. Goddess 12. En Mort D'En Joan De Cucanh
(10/08/28)トラディショナルや13、16世紀の古い歌が3曲(8、10、12曲目)とドリィ・カイミ作の4曲目の他はノーマ・ウィンストンの作詞で、作曲はメンバーが4曲(2、5-7曲目)あり、コミタス/ティグラン・マンスリアン作の3曲目、マリア・シュナイダー作の9曲目、ウェイン・ショーター作の11曲目など、取り上げる題材が幅広くて興味深いです。その歌もサウンドもジャズというよりは、編成からも硬質な民族音楽やクラシックに感触が近いものです。もちろん演奏にはインプロヴィゼーションが入っているのでしょうが。サウンドは、そういう意味でボーダーレスな寒色系の、やや静かなサウンドがずっと続いていきます。クラシック(古楽)やジャズ、ボッサもメンバーのアレンジが入っていたりして、見事にノーマの色に染まっています。
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