「JAZZ JAPAN」創刊号が届く
本当は昨日が発売日だったんだけれども、通販で頼んでいるので、今日「JAZZ JAPAN」創刊号が届きました。HMVのポイントを使って今回タダで入手しています。スイングジャーナルも最後の5号(5冊)は発売時に買うのをやめていて、休刊が決まった途端に、バックナンバーを揃えた前歴があるので、SJ誌と内容が同じであるならば、買うのはどうしようかなあ、と思ってました。でも、見た感じ、半分は引き継いでいるけれども、半分は引き継いでいないという雰囲気で、3号は買い続けてみて、様子を見てみようかと思ってます。
編集者やライターが重なるので、当然のことながら、パッと見てみてSJ誌を連想させるものはあります。ただ、広告が少ないということは、例によってのバーター記事が減ったであろうこと、「ゴールドディスク」のようなものがなく、レビューも採点がなくなったことでスッキリしました。
定価も千円。やれば下げられるんだ、といかにSJ誌が広告もとりながら値段が高かった(1,200円)か、を実感。内容的にはこれから読むんだけれども、けっこうあった広告のしがらみが減ったように感じます。字も大きくなって、スペースもとって、とこのあたり、いい感じですね。
表紙はちょっと地味かなあ。でも、パット・メセニーと渡辺香津美というのは、何か新しさを感じます。特に渡辺さんは、最近イーストワークスからCDを出すようになってから、SJ誌ではCDレビューも記事もとりあげられなかったですから。
あと、ネット時代ゆえ、誌名のネット検索のことも考えてほしかったか。「JAZZ JAPAN」でGoogleで検索すると、雑多な日本のジャズ関係の記事が拾われて、雑誌が浮かび上がって来ないんですね。今後どうなるかは、検索エンジンの方が動いているので分かりませんが。
読めばまた色々なことが出てくるでしょうけれど、このネット時代に新雑誌を出すのは大変だと思います。買い続ける価値があるものかどうか、少しシビアな目で見つつも、しばらくは応援していきたいと思ってます。
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工藤さん,こんにちは。
この表紙のMethenyの顔には絶句しました。もっといいショットがあろうに...。これだけでそもそも購買意欲が減退します。
私も多少の変化は認めつつも,ディスク・レビューの内容は全然面白くないというか,「無理やり美点を見つけてあげつらう」感覚が強くて,やはり好きになれませんでした。
結局,メンタリティは大きくは変えようがないのかなって思います。大西順子のTwitterでの「まあ、結局大して変わらずだな。ー広告くらいの。」というつぶやきは,本誌のことを言っていると思ったのは私だけでしょうか。
私も記事にしましたのでTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2010/08/29 16:29
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
基本的にはもう雑誌の時代ではなくなりつつあるとは思うのですが、そういった中であえて新雑誌、という心意気をかって、3号までの間は見守っていきたいと思います。
SJ誌の時もそうでしたけど、国内盤CDを買うときのリストアップがメインで、あまり記事は熱心に読まなかったので、創刊号ぐらいはこれからいろいろ読んでみようかと。でも国内盤自体が減っていますし、難しいところですね。
またSJ誌と編集者やライターがカブりますから、そのあたりが変わってないのかなあ、とも思います。
投稿: 工藤 | 2010/08/29 16:47