Wings Over Water/Stephan Micus
ある種のヒーリングの要素を伴った無国籍的ワールドミュージックでもあるので、まかり間違うとどのアルバムを聴いても同じ、ということにもなるのでしょうけれど。でもJAPOのアルバムがステファン・ミクスを中心にCD化された、ということなので、やっぱりヨーロッパでの人気は高いのだろうと思います。聴いているとこの人、ギリシャ人なのに、東洋、あるいは日本人ではないか、という錯覚に陥ることがあります。尺八や笙の演奏が出来ることからも、東洋の音楽を研究したあとがみられるのですが。ただ、出てくるサウンドは無国籍と言えば無国籍。そこが面白いことかもしれませんね。
Wings Over Water/Stephan Micus(All Instruments, Vo)(JAPO 60038)(輸入盤) - Recorded January and October 1981. - 1. Part 1 2. Part 2 3. Part 3 4. Part 4 5. Part 5 6. Part 6
(06/09/10)全曲Stephan Micusの作曲で一人多重録音。ここではFlower Potsという花瓶を楽器にしたものを3曲(2-3、5曲目)で使用しています。5台のアコースティック・ギターとネイによる、明るさとエキゾチックさが入り混じったような不思議な情緒を感じる1曲目、素朴ながらパーカッシヴでもあって、そこに民族的なヴォーカルが絡んでいて無国籍的な味わいのある2曲目、沈んだ哀愁を持つスペイシーなギターが、フラワーポットと合わさりながら5拍子系のリズミカルな展開になり、再びギターで静かになる3曲目、ネイのソロで日本的な感じもする小品の4曲目、22のフラワーポットを使用して、ネイとの幻想的なサウンドに包まれる5曲目、主に弦楽器のその場で流れるようなフレーズが印象的でもある、笛も登場の6曲目。
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