The Call/Mal Waldron
’06年4月にECMの傍系レーベル、JAPOレーベルから世界初CD化で5枚の国内盤紙ジャケが発売されたので、順番に聴いて行きたいと思います。マル・ウォルドロンは、ECMでもJAPOでもEnjaでも、レーベル第1号の発売のミュージシャンだったということでも有名ですけれど、いちばん異色なのがこのアルバムではないかと思います。当時のLPで片面1曲ずつの2曲で、しかもエレキピアノを弾いています。当時のジャズロックの影響をモロに受けていて、コード一発の長尺な演奏というのは当時の流行だったと思います。やはりそういうマニアックな演奏だっただけに、今回の世界初CD化、ということになったのだろうと思いますが。
The Call/Mal Waldron(P)(JAPO 60001) - Recorded Fabruary 1, 1971. Jimmy Jackson(Org), Eberhard Weber(B), Fred Braceful(Ds) - 1. The Call 2. Thoughts
JAPOレーベル第1作目で、アルバムにたった2曲。そして2曲ともマル・ウォルドロン作だけれども、エレキピアノを使用しています。当時としてはジャズ・ロックの影響もあったのでしょうが、彼にしては革新的なサウンドのアルバム。1曲目も出だしから威勢の良いワン・コードの8ビートが繰り出されていて、エレキピアノやオルガンがガンガン前に進んでいく感じ。ベース・ソロやドラム・ソロで多少静かになったり、起伏はありながらも、こういう調子で18分間も費やすサウンドは当時の特徴と言えば特徴か。2曲目は内向的でエキゾチックな感じの、タイトルどおり思索的な面もある曲。メインの部分に入ってくると、ややゆったりめの1コードのジャズ・ロックという曲調になっていきます。中盤あたりでは静かめのフリーでの展開に。(06年4月19日発売)
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