マスター・プラン/デイヴ・ウェックル
当時はデイヴ・ウェックル周辺のミュージシャンには興味を持っていたのだけれども、彼自身のリーダー作はなぜか聴いていませんでした。昨年の知り合いのお店の閉店セールと通販で、出ている7種類のリーダー作を買っておいて、なぜかこれらのアルバムを1年寝かせてしまいました。このアルバム、もう20年前の発表で、当時としてはスーパードラマーの登場、というくらいのテクの持ち主だったんじゃないかと思います。でも、他のスゴ腕のドラマーも出てきた時期。スティーヴ・ガッドも私は’80年代のあこがれのドラマーでしたが、彼との共演も1曲あります。ガッドの後輩というか進化系というか、そんな叩き方ですね。ラストの曲は今でこそ普通のアップテンポの8分の7拍子ですが、当時はちょっと珍しかったのでは。
マスター・プラン/デイヴ・ウェックル(GRP)
Master Plan/Dave Weckl(Ds)(GRP) - Released 1990. Jay Oliver(Key, Org, G Prog, Synth Horns, Rhythm Section Prog, Sound Effects), Tom Kennedy(B), Jerry Hey(Tp), Bill Reichenbach(Tb), Anthony Jackson(B), Eric Marienthal(Ss, As), Peter Mayer(G, Vo), Chick Corea(P, Synth), Michael Brecker(Ts), Scott Alspach(Tp), Ray Kennedy(P), Steve Gadd(Ds) -1. Tower Of Inspiration 2. Here Amd There 3. Festival De Ritmo 4. In Common 5. Garden Wall 6. Auratune 7. Softly, As In A Morning Sunrise 8. Master Plan 9. Island Magic
(10/07/17)デイヴ・ウェックルのデヴュー盤で、1-3、9曲目が Jay Oliverとの共作。7曲目がスタンダード、8曲目はチック・コリア作、他はメンバーの作曲。当時はここまでデジタル的にドラムスを叩ける人は他にいなかったと思うのですが、音数も多くて、非常にタイトでカッコいいドラミングです。どの曲もカッコ良くて、それをプッシュしたりコントロールしたりとけっこうイケるサウンド。7曲目のみジャズのスタンダードをピアノトリオでアップテンポでやってますけど、やはりタイトでデジタル的なドラミング。フェードアウトがちょっと惜しい。8曲目のタイトル曲ではスティーヴ・ガッドとのツイン・ドラムで演奏していますが、ここもバッチリとした演奏。時代を感じさせません。マイケル・ブレッカーが6曲目に、チック・コリアが6、8-9曲目に参加。
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» 懐かしのDave Weckl初リーダー作:多才さは必ずしも美徳ならず [中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar]
Master Plan Dave Weckl(GRP) Chick CoreaのElektric Bandで一躍シーンに登場したDave Wecklが1990年にリリースした初リーダー作である。Wec [続きを読む]
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工藤さん,こんにちは。続けてコメントさせて頂きます。
私もDave Wecklのアルバムは結構持っておりますが,この初リーダー作はちょっと内容を詰め込み過ぎて,作品としてのフォーカスがぶれたのが惜しいと思います。それに比べれば,Buzz Feitonが効いている"Rhythm of the Soul"の方が私ははるかに好きです。
私のブログにも記事をアップしておりますので,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2010/07/19 11:56
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
これを’90年に聴けば、「おおっ!」となったとは思うのですが、やはりいろいろ詰め込んで、お腹いっぱいになったという感じは、今聴くとあります。デビュー作だったので、自分もまわりもかなり意気込んでいたのでは。個々の曲として聴くとそれでも今でも「おおっ!」という感じにはなってしまうのですが。
投稿: 工藤 | 2010/07/19 13:13