Endgame/Barry Guy/Howard Riley/John Stevens/Trevor Watts
今日のアルバムはけっこう硬派なフリージャズだと思っていたら、プロデューサーがスティーヴ・レイクとマンフレート・アイヒャー。スティーヴ・レイクの名前が先にきているので彼のプロデュースの場合、ECMレーベルでもかなり硬派なフリー・インプロヴィゼーションになります。こちらのアルバムもその方向性のバリバリのサウンドです。ただし、他のメンバーがゴリゴリの、あるいは抽象的なフレーズを出しているのに対し、サックスのトレヴァー・ワッツのみはメロディがはっきりしていて分かりやすいかなあ、というバランスがまた節度を保っているような気がしていていいと思いました。全員アッチ方面では、こういう場合つらいこともありますからね(笑)。
Endgame/Barry Guy(B)/Howard Riley(P)/John Stevens(Ds, Cor)/Trevor Watts(As, Ss)(JAPO 60028) - Recorded April 1979. - 1. The Y? 2. Remember To Remember 3. Du Doo 4. Maze 5. >>In Relationship To The Circumstance...<<
全曲4人によるフリー・インプロヴィゼーション。いかにも、という雰囲気の演奏が連続するあたり、そして温度感が高くないにしても外に向かっているあたり、やはりECMでなくてJAPOだったんだということをうかがわせます。静かな場面から徐々に盛り上がって勢いのあるインプロヴィゼーションが展開している、これぞフリー・ジャズだというような1曲目、ほんの少し抑制が効いていて、サックスが曲としてのまとまりに彩りを添えるような、比較的曲らしく聴こえる2曲目、ベースのソロからはじまり、他の楽器が加わって徐々に盛り上がっていく陽気な香りのする3曲目、混沌とした中にサックスのユラユラと動くメロディがコントラストのように浮き上がる4曲目、出だしのみ内側に向けたサウンドの、少しずつ盛り上がっていく5曲目。(06年4月19日発売)
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