East Of The Night/Stephan Micus
いちおうこのレーベルでのステファン・ミカスはこれで最後で、この後に本家ECMレーベルの方に移って行くことになります。ただ、ECM 804 SP という特殊な品番のアルバムも1枚存在していて、どういう位置付けなのか分かりませんが、まだ彼のそのアルバムは聴いていません。今回のアルバムも比較的シンプルな録音で、多弦ギターと尺八のみでの録音。特に2曲目はギター1本での演奏(それが淡々と22分も続く)で幽玄な感じが続きます。タイトルも「For Nobuko」となっているので、サウンドからして日本を意識していると思うのですが、どうなんでしょうか。やっぱりヒーリングに近いようなアルバム。
East Of The Night/Stephan Micus(G, Shakuhachi)(JAPO 60041)(輸入盤) - Recorded January 1985. - 1. East Of The Night 2. For Nobuko
(06/09/10)2曲ともStephan Micusの作曲で一人多重録音。長い曲が2曲で、尺八(1曲目)と彼独自の考案による多弦ギター(1曲目が10弦ギター、2曲目が14弦ギター)による演奏というのが特色。ギターのフレーズというよりは弦の振動の響き合いを大切にした奏法のようで、1曲目も、その響きがカラーを変えながらゆったりとせまってくるといった感じのサウンドで、尺八のメロディも長調が基調の温かみのあるのが特徴。ゆったり度はそのままで、ギターも淡々と時にアルペジオで、時にはメロディーで進んでいきます。ラストは尺八4重奏の穏やかな世界。2曲目は14弦ギターのソロで、スペイシーで幽玄なギターソロを聴かせてくれます。タイトルからも日本の旋律、あるいは日本情緒を意識したサウンドだと思います。
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