54/Metropole Orkest/John Scofield/Vince Mendoza
5月入手分新譜聴き3日目。これにて5月分は終わり。忙しかったりワールドカップがあったりして、なかなか追いつかないなあ、という感想。でも、このアルバム、ジョン・スコフィールドの再演曲がけっこうあるので、しかもオーケストラがバックという豪華な演奏なので、けっこう楽しめました。9曲目はジム・マクリーニーのアレンジなので、ビッグバンド・ジャズっていう感じでしたが、他の曲はあまり極端にジャズ寄りではないので、新鮮な感動もあるかと思います。その中でジョン・スコだけがあくまでもマイペースの演奏をしているところが面白い。でも、大人数の演奏でけっこう密度は濃いし、楽しめました。
(追記)HMVの紹介文では「総勢54名で」となっていましたが、クレジットを数えていくと、総勢53人なんですよね。誰か1人クレジット落ちしているのか、タイトルの意味が違うのか。アルバムコメントの方は54人のままにしておきますけど。
54/Metropole Orkest/John Scofield(G)/Vince Mendoza(Cond)(EmArcy)(輸入盤) - Recorded March 9-13, 2009. Arlia De Ruiter(Vln), Alida Schat(Vln), Denis Koenders(Vln), Erica Korthals Altes(Vln), David Peijnenborgh(Vln), Pauline Terlouw(Vln), Feyona Van Lersel(Vln), Seija Teeuwen(Vln), Merrijn Rombout(Vln), Herman Ven Haaren(Vln), Lucia Domski(Vln), Wim Kok(Vln), Elizabeth Liefkes-Cats(Vln), Marianne Van Den Heuvel(Vln), Vera Van Der Bie(Vln), Mieke Honingh(Viola), Norman Jansen(Viola), Julia Jowett(Viola), Iris Schut(Viola), Isabella Petersen(Viola), Bastiaan Van Der Werf(Cello), Emile Visser(Cello), Annie Tangberg(Cello), Jascha Albracht(Cello), Erik Winkelmann(B), Arend Liefkes(B), Tjerk De Vos(B), Janine Abbas(Fl), Mariel Van Den Bos(Fl), Willem Luijt(Oboe), Pieter Hunfeld(French Horn), Joelle Schouten(Tp), Erik Veldkamp(Tp), Jan Hollander(Tp), Ruud Breuls(Tp), Bart Van Lier(Tb), Jan Oosting(Tb), Jan Bastiani(Tb), Martin Van Den Berg(Btb), Aram Kersbergen(B), Joke Schonewille(Harp), Hans Vroomans(P), Eddy Koopman(Per), Murk Jiskoot(Per), Marc Scholten(Sax/Cl), Paul Van Der Feen(Sax/Cl), Leo Janssen(Sax/Cl), Jos Beeren(Sax/Cl), Max Boeree(Sax/Cl), Peter Tiehuis(G), Martijn Vink(Ds) - 1. Carlos 2. Jung Parade 3. Polo Towers 4. Honest I Do 5. Twang 6. Imaginary Time 7. Peculier 8. Say We Did 9. Out Of The City
(10/07/08)タイトルの「54」は総勢54名で録音したからとのこと。本格的なオーケストラがバックについています。2、8曲目がヴィンス・メンドーサ作で、他は全曲ジョン・スコフィールド作の再演曲。オーケストラがバックになったといっても、いつものジョン・スコ節が全開なのはいいところ。アレンジも極端にジャズ寄りでなく、メインのギターを支えていくには、素晴らしいアレンジが冴えわたっています。もちろんギター・ソロだけではなくて、他の楽器のソロが入りますが、人数が多いため、そのソロの順番がジャケットに書かれています。懐かしい曲も多く、それがこういうオーケストラ・アレンジで再演されるのは、けっこううれしいです。アレンジはメンドーサは1-5、7-8曲目とメインで、他にフローリアン・ロスとジム・マクリーニーの名が。
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こちらからはURLで失礼します。
http://blog.goo.ne.jp/narymusic/e/87cef46074f14c320176c804b1586bc2?st=0#comment-form
ジョンスコ入りのメンドーサのアルバム「Vince Mendoza/Start Here」「同/ Instructions Inside」は昔よく聴いていたのですが、その中から2曲やっているのがとても嬉しかったし、それ以外のジョンスコの楽曲の再演も全く違和感のないアレンジで最高だったです。
肝心のジョンスコも、これだけ緻密に構成されているフルオーケストラがバックであるにもかかわらず、全くものおじしない弾きっぷりの良さには感心しました。
投稿: nary | 2010/07/09 18:03
>naryさん
今回はTBは1発で入っていました。どうもありがとうございます。
naryさんのブログでは曲ごとの初出一覧まで書いてあるので、聴けるものは近々比較して聴いてみたいなあ、なんて思っています。オーケストラは素晴らしかったです。でも主役はあくまでもジョン・スコというのもニクいですね。
投稿: 工藤 | 2010/07/09 19:41
こんばんは。
このアルバムはなかなか良かったです。
私はメンドーサのアレンジもジョンスコのギターも好きなので気に入ってしまいました。
この手の上質フュージョン系サウンドも好きです。
トラックバックさせていただきます。
私も最近はワールドカップを見ているので、なかなか新譜紹介ができません(笑)。
投稿: いっき | 2010/07/09 22:57
>いっきさん
TBどうもありがとうございます。
ワールドカップもいよいよ残り2試合となりました。生で観るか、後から録画を観るか、その時になって決めようと思います。
このアルバムはオーケストラを使ってしまうという大掛かりなところがいいですし、ジョン・スコのマイペースさにもほれてしまいました。1枚出すごとに趣向が違うので、けっこう新鮮です。
投稿: 工藤 | 2010/07/10 05:47
ほんとんど先入観なく聴き始めたので、オーケストラ?ビッグバンド?? みたいな感じでしたが、ジョンスコはジョンスコなんですよね(笑)
オーケストラの面々も緻密でありながらしっかりジャズしているところが◎でした。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2010/07/10 07:18
>oza。さん
TBありがとうございます。
今回は編成もそうですが、キーワードに再演曲、というのがあって、過去盤と比較試聴ができる(まだやってませんが)のが楽しみです。曲のメロディで、ああ、あの曲だ、と分かるのもあれば、何だっけ、と思うのもあったりして、そっち方面でも面白そうです。
投稿: 工藤 | 2010/07/10 08:42