「スイングジャーナル(Swing Journal)」6月で休刊
昨夜、ニュースがあちこちで駆け巡ったのですが、ジャズ雑誌「スイングジャーナル(Swing Journal)」が6月19日発売の7月号で休刊、とのことです。私も’86年1月号から今年の2月号まで買い続けていて、今も持っています。その数日前にフライング情報がTwitterで出ているのを知って、どうせあと少しだからと、3-5月号のバックナンバーを注文しました。
「スイングジャーナル」については、最近雑誌の内容や密度などに疑問点を持ち、昨年9月に「「スイング・ジャーナル」10月号を買ったけれど」、今年1月に「ブログ再開/「Swing Journal」を買うのをやめた」という記事を書いていて、そういういきさつで、2月号で買うのをやめてました。
ニュース記事でも、原因として「広告量の減少」と「販売部数の減少」があがっていたけど、ニュースによっては「広告量の減少」のみを原因として書いているところもけっこうあって、これがやっぱりこの会社の体質なのかな、とも思いました。現代の未曾有の出版不況の中、出版社も書店もどんどんなくなっている時代なので、「Jazz Life」の時(’01年)のような復刊は望み薄かもしれません。メインの雑誌が休刊だと、休刊後に会社は清算でしょうか。
「Jazz Life」は立東社の倒産で休刊になったのですが、当時の「Jazz Life」は単体では黒字だったこと、「ベストカー」の三栄書房(今は会社名が変わったようですが)という引き取り手がいて、復刊にこぎつけました。CDの販売状況や書籍の販売状況も9年も前のことなので、今よりもずっと良かった、ということもあります。
「スイングジャーナル」を購読していないジャズファンもまわりにはかなり多く、伝統ある雑誌なのでひとつの区切りかな、とは思わせますが、個人的にも情報はネット、購入は通販と輸入盤にシフトしてしまっているし、購読をやめても困らなかったので、あまり感慨というものはありません。休刊で日本のジャズ文化が大きく変わっていくとも思いません。
それでも’90年代あたりまでは国内盤中心の購入だったし、けっこういろいろと国内盤でCDが発売されていたので、かなり重宝してました。この雑誌と「Jazz Life」で今月あるいは来月買うCDを決めて買ったり予約してたりとか。そういう意味では、当時はお世話になりました、と言うべきでしょうけれども。’47年の創刊で、確かに戦後のジャズ文化をけん引していた役割もあったと思います。お疲れさまでした。
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