Koan/Stephan Micus
ECMレーベルには特殊な番号のアルバムがあり、それがこのSPシリーズです。SP801から804まで4枚出ていて、その中でCD化されたのはどうも、このステファン・ミクスのSP 804だけのようですね。こういうアルバムがあると、追いかけるのはちょっと大変になってきます(笑)。タイトルは、どうも日本の「公案」からとられたみたいですね。彼の作品中、かなり日本的なサウンドが強く、日本の楽器ではなくても、他国の楽器を使用して日本のサウンドの雰囲気を出そうという努力のあとがみられます。彼の尺八は日本人の演奏と言っても、信じてしまう人がいそうなくらい日本的です。これで彼の作品のECM、JAPO関係は聴き終わりました。(新譜を除く)
Koan/Stephan Micus(All Instruments)(ECM SP 804)(輸入盤) - Recorded 1977. - 1. Part 1 Shakuhachi Solo 2. Part 2 Zither, Gender, Shakuhachi 3. Part 3a Sarangi, Shakuhachi, Rabab 4. Part 3b Rabab, Sarangi, Bodhran Angklung 5. Part 4 Kyeezee, Burmese Bells, 2 Vocal 6. Part 5 Zither, Guitar, Shakuhachi
(06/09/16)全曲Stephan Micus作曲の一人多重録音。「Koan」とは日本の僧のやり取り(問答)を意味するらしいです。そのような関係から1曲目はモロに日本情緒を感じさせるような尺八のソロでの空間的な小品。チターの音が出だしでキラキラと流れ、途中から尺八がメインになって日本的な雰囲気を醸し出す11分台の2曲目、三味線は使っていないものの、その奏法と空間的な音作りは日本的なものを意識させているような、また無国籍の雰囲気も出ている11分台の3曲目、ちょっと急速調で、やはり三味線なしでその雰囲気もあり、後半はカッティングで盛り上がる4曲目、囁くようなメロディが静かに続いていく、ヒーリング的な5曲目、尺八の純日本的メロディがメインで、後半はギターとチターの盛り上がりを聴かせる6曲目。
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