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2010年2月の記事

2010/02/28

Suffer/Gongzilla

Gongzillasuffer
そもそもこのゴングジラのアルバムを集めようと思ったのは、結果としては華麗なるギタリストの参加遍歴にあるわけだけれども、きっかけはその最初のアルバムにアラン・ホールズワースが参加していたからなんですね。しかも’94年のレコーディングなので、昔ほど参加アルバムが多くない時代です。でも、CDが届いてよく見たら、全11曲中4曲のみの参加でした。まあ、彼らしいや(笑)。でも、その参加曲では彼の存在感が大きく、やっぱり聴いてみて良かったでした。このグループ、ロックのバンドだけれども、ファンクの雰囲気もそれとなく兼ね備えているので、ハードコアのフュージョン・ファンにもとっつきやすいんでは、と思います。


Suffer/Gongzilla(Lolo Records)(輸入盤) - Recorded Summer 1994. Bob Lozaga(G, E-bow), Hansford Rowe(B), Benoit Moerlen(Vib, Marimba, Mellet Kat), Bobby Thomas(Per), Allan Holdsworth(G on 1-2, 6, 9), Lionel Corbow(Ds on 1-4, 6-8, 11), Vic Stevens(Ds on 9-10), Ben Perowsky(Ds on 5), Samuel Rowe(Vocalizing on 10) - 1. Gongzilla 2. Bad Habits 3. Sing 4. Gongzilla's Dilemma 5. Mr. Sinister Minister 6. Almost You 7. Mezzanine 8. Hip-Hopnosis 9. Allan Qui? 10. Senna 11. Camel

(10/02/28)ゴングジラのファースト・アルバム。Bob Lozaga、Hansford Rowe、Benoit Moerlenの3人がほぼ対等に曲を提供しているので、この当時はこの3人が主要メンバーだったのでしょう。1-2曲目はなかなかに重量系サウンド。ただし、ゆったりとしたのどかな曲もあります。ロック色が強く、プログレ色もありますが、ベースやドラムスのビートを見ると、変拍子もあるにしてもファンクやハードコア・フュージョン的な要素も割とある感じ。お目当てのアラン・ホールズワースは4曲のみに参加しています。それでも彼のギターの存在感はたいしたもの。彼のフレーズが入ると周りの空気感が変わります。5曲目のドラムスが何となくジャジーだと思ったらベン・ペロウスキー参加だったです。ファンクのファンでもそれなりに楽しめます。

2010/02/27

Horizons

Horizons ECMで、コンピレーションアルバムが過去フランスで発売されていたのを、最近になって発見、購入したものです。フランス盤での発売というと、やはり発売されてから時間が経って入手したのですが、アヌアル・ブラヒムのコンピレーション盤、「Vague/Anouar Brahem(Oud)」(ECM 1881)というのがありました。そちらもECM番号がCD上には明記されていなかったので、もしかしたら、今までの欠番のうちに、このアルバムのECM番号がつけられているかもしれません。内容自体はそれぞれ元のアルバムで聴くことができますが、やはりこういうのが出ていると手が出てしまいます(笑)。

 

Horizons(ECM)(輸入盤) - Released 2000. Anouar Brahem>Barzach 2. Zakir Hussain>Making Music 3. Codona>Codona 4. Egberto Gismonti>Salvador 5. GIanluigi Trovesi/Gianni Coscia>In Cerca Di Cibo 6. Stephan Micus>Passing Cloud 7. David Daring>Up Side Down 8. Lena Willemark/Ale Moller>Syster Glas 9. Nils Petter Molvear>On Stream 10. Jan Garbarek>Her Wild Ways 11. Tomasz Stanko Septet>Sleep Safe And Warm (Varsion 3) 12. Eleni Karaindrou>By The Sea 13. Eleni Karaindrou>Depart And Eternity Theme (Variation 3) 14. Dino Saluzzi And Rosamunde Quartett>Recitativo Final

(10/02/27)’00年に発売されたフランス盤のECMコンピレーション盤。当時情報がなかったことや、フランス好みの民族音楽の要素も強い選曲などで、発売もフランス国内(あるいはEU)限定盤ではなかったかと予想されます。元のアルバムはそれぞれ持っていても、それなりにECMらしさを楽しめる内容。エレニ・カラインドルーの曲だけ2曲続けてありますが、それは1曲が短いためだと思います。民族音楽的な曲がやはり多く、ヨーロッパの中でもフランスにとっては異国の演奏が多く取り上げられているのが特徴です。日本だとこういう選曲はしないなあ、と思いつつ。元の演奏を知っていれば、ここまで集める必要はないと思いますが、ここまで追いかけてしまうのも相手がECMレーベルだからか。ジャケットもECMらしくないです。

(注)ECM番号がついているかどうか、調べ中です。

2010/02/26

「日経ベストPC+デジタル」2010年春号購入

「日経ベストPC+デジタル」2010年春号、本当は昨日発売だったのですが、最近はこういう雑誌まで通販で購入(680円なのに、今のところ送料無料)しているため、1日遅れてしまいました。仕事の繁忙期でもあって、明日土曜日も仕事だし、おまけに事務所の電話で使っていたISDNのTA(ターミナルアダプタ)が壊れてしまって、その処理に追われて音楽を聴く時間がなかなかとれません。先日Amazonのマーケットプレイスで注文した、海外発のCDあと5枚もまだ届いていないですしね。

やはりこの雑誌、季刊で年3-4回の発行ペースが、パソコンのモデルチェンジに合わせていて、ちょうど良いですね。今月買ったノートパソコンの富士通NF/G50Wがそうだったけど、CPUがCore 2 DuoからCore i3になったところが今回の特徴でしょうか。64ビットパソコンの割合も増えていますね。まあ、新製品を並べたカタログ雑誌ですけど、こういうものを眺めているのも、けっこう楽しいです。たまたま昨年12月にWindows7のデスクトップ、今回Windows7のノートを購入したので、今回は後追いだったけれども、けっこう参考になりました。

しかし、平成9年に入れたISDN、当時は新しい通信方式だったのに、もう何年も前にピークから下降線をたどっていて、今ではひかり電話の方が便利だし値段(基本料金、通信料金ともに)安くなっていました。考えてみたらBフレッツだってもう5年以上使ってますし。パソコンは雑誌から情報を得ることができますが、こういう方面も時々ネットで情報を拾わなくてはいけないな、と思いました。

2010/02/24

Oneness/Andrea Marcelli

Andreaone
このアルバム、最初に’92年に国内盤で発売された時はVerve Forecastからの発売で、ジャケットも違っていました。当時はまだこういうアルバムのチェックまでできずに、買わないで見逃していたんです。今やかなりの入手困難盤になってしまい、たまたま入手できたのはラッキーだったです。アラン・ホールズワース(2曲参加)が目当てだったのですが、私のホームページでミュージシャン特集をやっているミュージシャンだけで、ゲイリー・トーマス、ゲイリー・ウィリス、マーク・ジョンソンと多く、まだまだ他に有名なミュージシャンも参加しています。さすがこういうメンバーが入れ替わって演奏するだけの価値があるアルバムで、今でも古くないハードコア・フュージョンが聴けます。静かな曲もあり。


Oneness/Andrea Marcelli(Ds, Per, Cl, Synth, etc)(Lipstick Records(Verve Forecast))(輸入・中古盤) - Recorded August - October, 1990. Mike Mainieri(Vib w/midi on 1, 3), Bendik(Ts on 1, 9, Ss on 3, 10), Chuck Loab(G on 1, 3, 5, 10), Kei Akagi(Key on 1, 6, 10, Synth on 10), Gary Willis(B on 1, 10-11), Ralph Towner(G on 2, 8), Gary Thomas(Ts on 2, 10, Fl on 2), Mitch Forman(P on 2-3, 8), Marc Johnson(B on 2, 6, 9), Sidinho Moreira(Per on 2-3, 10), Laudir De Oliveira(Per on 2, 4, 10), Jimmy Johnson(B on 3, 5, 8), Frank Colon(Per on 3-4, 10), Allan Holdsworth(G on 6, 11) - 1. Again 2. Oneness 3. Just Now 4. The Dance Of The Soul 5. Song For You 6. Moon 7. Alone 8. Clouds 9. The Dance Of The Soul #3 10. I'm Here 11. You Have To Wait

(10/02/24)全曲アンドレア・マルセリの作曲。曲は当時のウェイン・ショーターにも何となく影響を受けているハードコア・フュージョンといった感じで、非常にカッコいいです。アコースティックな曲もちりばめてあって、そちらではラルフ・タウナーやマーク・ジョンソンの顔ぶれも。ただ、ジャズというよりはフュージョン的なサウンド。メンバーはビックリするほど豪華で、他にも知っているメンバーが多数を占めます。それが曲によって入れ替わり演奏をしていて、ため息が出るくらいの演奏。曲もいいせいもありますけど、インパクトは大きいです。マルセリはクラリネットの演奏もしていて、時々内省的なサウンドの曲がありますが、それがまた変化をだしていていい感じ。決してポップな方向に行かず、ハードな側面のみで勝負をかけています。

2010/02/20

Five Even/Gongzilla

Gongzillafive
つい一昨年にこういうアルバムも出ていたんですね。ロックの分野はチェックしていなかっただけに、これも遅れての入手です。このアルバムもデヴィッド・フュージンスキー目当てで買いましたが、参加はわずかに2曲。しかも、そう極端には目立っていないので、主にヴォーカル曲が入るようになってしまったこのバンド、この先バンド名義でアルバムが出たとしても、追いかけるのはもういいかな、とも思います。ロックのバンドはバンドという存在がありながら、メンバーがどんどん入れ替わっていくとそれでサウンドの変遷も出てくるわけですが、特にロックにこだわりのない私にとっては、やはり気に入ったミュージシャンが参加しているかどうかで、今後も聴いていくだけです


Five Even/Gongzilla(Lolo Records)(輸入盤) - Released 2008. Hansford Rowe(B, Vo), Bon Lazaga(G, Loops, Vo), Jameison Ledonio(G, Vo), Phil Kester(Ds, Marimba, Per), Todd Barmeson(Mandorin on 2-3, Vo on 1, 3-4, 7), David Fiuczynski(Fretless G on 5-6), Jake Cinninger(G on 4, 7), Chuck Garvey(Slide G on 2-3), Kai Eckhartd(B on 5-6, 9), Lian Amber(Vo on 1, 6-7), Mitch Hull(Ds on 2) - 1. Say Hey 2. French Grass 3. Willy 4. American Dream 5. Five Even 6. When The Water's Gone 7. Jersey Pines 8. So High 9. Jersey Pines (Bis)

(10/02/20)ゴングジラ5枚目のアルバム。ここではHansford Roweの曲が中心です。ヴォーカルの曲が多くなり、ポップに、そしてサウンド的にも落ち着いてきた感じがあります。ファンクというには物足りない場面は多いかな。ゲストも曲によっていろいろ使っています。自分はデヴィッド・フュージンスキーの追っかけで買いましたけど、5-6曲目だけの参加で、確かにフレットレスギターで割と強烈なリードギターを弾く場面はあるものの、思ったほどには目立ってないな、という印象も。ヴォーカルの曲が多いせいか、総じてロック的なポップスという印象で、興味の対象とは少々ズレるかな、という感じ。7-8曲目はけっこう重量級の変化に富んだロックという感じで、そのギタリストもなかなか。ただ昔の流れとは変わってはきています。

2010/02/18

Bundles/Soft Machine

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かつてのイギリスのロック・バンド、ソフトマシーンのアルバムのうち、当初出た公式アルバムでは唯一、アラン・ホールズワースが参加していて(現在はBBCライヴなど、他のアルバムでも聴くことができますが)、しかも今では入手困難盤になってプレミアがついて流通しているアルバム。私はプレミアがついているとほとんど手を出さないのですが、過去にECMのCDコンプリートの時と、今回は手を出してしまいました。その中では比較的安く入手できた(今日確認したらAmazonマーケットプレイスでは何と1万円超えになっていた)と思います。彼の本領発揮は’82年の「i.o.u.」からだと思うのですが、不思議とそれ以前の参加作まで聴きたくなってくる魔力が彼にはあるのですね。そんなわけでやっとこのアルバムの全曲聴けましたよ。


Bundles/Soft Machine(See For Miles Records)(輸入・中古盤) - Relaesed 1975. Roy Robbington(B), Allan Holdsworth(G), Karl Jenkins(Oboe, P, Key, Ss), John Marshall(Ds, Per), Mike Ratledge(Org, Key, Synth), Ray Warleigh(Fl, Afl on 12) - 1. Hazard Profile Part 1 2. Part 2 3. Part 3 4. Part 4 5. Part 5 6. Gong Sailing 7. Bundles 8. Land Of The Bag Snake 9. The Man Who Waved At Trains 10. Peff 11. Four Gongs Two Drums 12. The Floating World

(10/02/18)メンバーそれぞれの作曲で、アラン・ホールズワース作も6、8曲目にあります。サウンド的には1曲目だけだとストレートなインスト・ロックという感じで、外向的なノリの良さを感じることができます。アランの超絶テクニックのギターも味わうことができて、この1曲目だけでも価値ありかも。最初の5曲は組曲らしいけれども、作曲者もさまざま、サウンドもいろいろ。2曲目はピアノ曲で、そのままプログレ的なロックの3-5曲目につながっていきます。1曲目が長くて2-4曲目が短く、5曲目が長めという構成。変拍子の曲もあります。6曲目はアコースティック・ギターのみの小品、7曲目のタイトル曲は変幻自在の凝った曲。その他の曲も気がつくとつながって進行しています。ジャズロックと言うよりは、やっぱりプログレか。

2010/02/17

East Village Sessions/Gongzilla

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ゴングジラのアルバムは5枚手配したのですが、何しろ国内外からバラバラに届くため、発表された順番に聴くことができません。ここではデヴィッド・フュージンスキーの参加があるので、まず聴いてみました。7曲目でいかにも彼らしいギターを聴くことができましたけど、他は目立たず。よくよくクレジットを見たら、彼はこの曲だけの参加なんですね。ちょっと残念。このアルバムはマリンバ(ヴァイブラホン)がメインの曲も多く、ピエール・ムーランズ・ゴングに回帰したような感じ。まあ、ロックなのだからグループのトータルサウンドで聴くべきだという意見もあろうかと思いますけれども。ジャズ・フュージョンの情報ばかり追いかけていると、こういうロックのアルバムを最初に発売された時の情報を逃してしまいます。今後はCDの再発状況が悪くなるんじゃないかと思い、廃盤の一気買いを今回試みたわけです。


East Village Sessions/Gongzilla(Lolo Records)(中古盤) - Released 2003. Hansford Rowe(B), Bon Lozaga(G, Loops, E-bow), Benoit Moerlen(Vib, Marimba), Gary Husband(Ds), Phil Kester(Per), David Fiuczynski(G on 7) - 1. Haniface 2. Aquila 3. Lilly 4. Ging Gong 5. Thrive 6. My Doctor Told Me So 7. The News 8. No Pennies Please

(10/02/17)ゴングジラの4thアルバム。作曲はRowe, Lazaga, Moerlenの3人の合作の曲が多く、ここではマリンバやヴァイブラホンがより前面に出ています。また、サウンド的にはロックでもあるけれども、ファンク的でもあるような曲もあります。変拍子はあまりなくて、ビートは割とシンプルかも。でも、それでいてマリンバ(ヴァイブラホン)中心の変化に富んでいる割と静かな曲もはさみこまれて、ドラマチックな味わいもあります。ギターにデヴィッド・フュージンスキーが参加しているので要注目ですが、7曲目のみの参加で残念。でもその曲では世間で言う変態ギタリストの方向性を存分に発揮していると思います。それでも4、8曲目は変拍子が強調されているし、6曲目はマリンバのみ(多重録音か)での演奏で、けっこうイケます。(国内盤はBelle Antiqueより03年2月25日発売)

2010/02/16

Thrive/Gongzilla

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今回、Amazonのマーケットプレイスで、アラン・ホールズワース参加作関係と、このゴングジラ関係をまとめて注文してみました。海外発送もあるので、到着がいつになるか分からないものもありますが、これからしばらくの間、ロック色が強くなるのではないかと思います。このゴングジラ、1stではアラン・ホールズワースが、この2ndではデヴィッド・トーンが、そして3-4作目ではデヴィッド・フュージンスキーが参加しているという、今からすればとんでもないバンドであります。しかし、残念ながらしばらく前から廃盤で入手困難状態にありました。たまたま今回、5作まとめて注文できた(注文先はバラバラです)のですが、今日のアルバムもシンプルな16ビート曲や4ビートの曲もあって、まあこちら方面からもある程度楽しめるんじゃないかと思います。


Thrive/Gongzilla(Lolo Records)(中古盤) - Recorded August 1996. Bon Lozaga(G, E-bow), Hansford Rowe(B, Vo), Benoit Moerlen(Vib, Marimba), Gary Husband(Ds), David Torn(G, Loops) - 1. Suffer 2. Say It Loud 3. Island 4. Image 5. Shaman 6. Les Vosges 7. Listen To The Wind 8. Image(Reprise) 9. Console Warmer

(10/02/16)ゴングジラの2ndアルバム。ギターがアラン・ホールズワースから替わってデヴィッド・トーンが参加。中心となるBon Lozagaもギターなので、区別はつきにくいですが、トーンはECMとは違ったロック的なギターを弾いてます。とは言うもののあまりギンギンという感じではなく、ロックだけど包み込むような感じも。LozagaとHansford Roweが主に曲を作っていて、1曲目の出だしにあるように変拍子の曲がありましたけど、16ビートのファンクビートの曲など、必ずしもプログレッシヴ・ロック一辺倒ではないことがわかります。ジャズ・ロックの曲もあると言えばいいのか。ファンク的観点から聴いてもあまり違和感がなく聴くことができます。にぎやかな曲から静かな曲までさまざま。7曲目は珍しく4ビートでジャズっぽいアプローチ。(国内盤はBelle Antiqueより96年12月20日発売)

2010/02/14

Orchestrion/Pat Metheny

Patorch
パット・メセニーがまた実験作を出しました。機械式で音が出る装置(楽器・その他を実際に機械で動かす)を使った、一人オーケストラ(と言うより音的にはパット・メセニー・グループに近い)の世界です。今のテクノロジーではパソコンだけでこういうサウンドも作れてしまうと思うのですけれども、あえて面倒で難易度の高い機械式(コアの部分ではパソコンも入っていると思うのだけど)を選んだところに彼の心意気を感じます(笑)。音楽的にも素晴らしいし。彼でなければ、こういうアイデアはあっても、アルバムの発売にまでこぎつけなかったんじゃないか、とも思えます。演奏としても十分楽しめたし、自分としては満足度の高いアルバムでした。アイデアが面白い、につきるとは思うのですが。(追記)このアルバム、知人でかなりの方がすでに取り上げていて、1件1件コメントを入れていこうと思ったのですが、把握しきれなくなってしまいました(笑)。すいません。


Orchestrion/Pat Metheny(G, Orchestrionics)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded October 2009. - 1. Orchestrion 2. Entry Point 3. Expansion 4. Soul Search 5. Spirit Of The Air

(10/02/14)全曲パット・メセニーの作曲。ここでは壮大な機械式の演奏装置を使って、1人でギターを弾き、他の楽器その他を自動演奏をさせています。音的にはちょっとミキシングが悪いかな、と思う程度で、ブラインドだと機械演奏ということが分からないのでは。サウンドもパット・メセニー・グループで聴けるような、けっこう複雑なものだし、どうやってプログラミングしたのだろうと、興味はつきません。曲も7分台から15分台のものまでいろいろですが、長い曲を彼らしく自然に聴かせるのは、準備が大変だったと思います。まあ、趣味が高じて、ということなんだろうけれど、音楽そのものとしてちゃんと聴けるというのが素晴らしい。コンピュータでチョコチョコ音が出せる時代に、あえて機械式でやったところが、絶賛ポイントか。

2010/02/13

ジンボガンボ/神保彰

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神保彰といえば、私が若かったころはカシオペアのメンバーだった時で、そのグループも演奏がハードな割には覚えやすいメロディの曲が多いのが特徴だったでした。記憶ではこういうサウンドで日本からアメリカなどに影響を与えた、とどこかで読んだ記憶があります。このアルバムも彼のメロディ・メイカーぶりが前面に出ていて、しかもやはりハードな演奏の部分がある割には聴きやすいので、何度もきいてしまいました。でもメンバーのテクもスゴいですね。彼の曲は好きなので、徳間で以前出ていた5枚のソロアルバムも再発の時に購入し、最近のソロアルバムも追いかけています。


ジンボガンボ/神保彰(Ds)(Electric Bird)(国内盤)
Jimbo Gumbo/Akira Jimbo(Ds)(Electric Bird) - Recorded October 28-30, 2009. Abraham Laboriel(B, Vo), Otmaro Ruiz(P, Key, Vo), Allen Hinds(G, Vo) - 1. Spark 2. Jimbo Gumbo 3. Osaka Strut 4. Oweleo 5. Tokyo Rain 6. You Are The Hero 7. Mistral 8. Moon In The Mirror 9. Got It!

全曲神保彰の作曲。割とハードコア・フュージョン的な部分と、J-POP的でキャッチーなメロディの曲もあって、そこに彼らの大排気量エンジン的な安定した演奏のある、なめらかな進行の曲が合わさって、彼らしいジンボ・ワールドが展開しています。3曲目など、これぞラテン的というような曲もあって、彼らのその他の曲の演奏にもその血も混ざっています。こういう方面もまさに向いている感じ。テクよりも曲のまとまりがメインにしろ、ハンパではないテクを聴かせてくれる場面も多いです。いつものメンバーが素晴らしいことは言わずもがな、新たにレコーディングに参加したギターのアレン・ハインズもけっこうハイテクで、ロック的ないいギターを聴かせてくれます。4-5、7曲目のように覚えやすいメロディも彼らしくて、なかなか。(10年2月10日発売)

2010/02/11

次男用のパソコン設定

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次男用のパソコン(富士通 FMV-BIBLO NF/G50)が先日届いたので、今日は朝から、立ち上げ、ウイルス対策プログラム設定、インターネット設定、プリンターのドライバーの設定などをやっていました。メールについては、彼はまだ使ってないので、またこの分は毎月追加料金が出るので、必要になったらやろうかと思っています。マウスも付属品には飽き足らず、新しいものを買ってきましたよ。

これで仕事用のパソコン4台を入れて、XPが3台(仕事用)、Vistaが1台(長男用)、7が2台(仕事用兼メイン機、次男用)と6台にもなってしまいました。実際は処分してもいい仕事用のPCがあるのですが、処分するにも費用がかかる時代なので、とっておいていずれまとめて処分、ということになります。

パソコンでネットをできる部屋は我が家ではここだけ。音楽をオーディオで聴けるのもここだけ。今日から、入れ替わり立ち替わり2人の子供たちが出入りするため、音楽を聴ける時間がますます減ってしまいそうです(笑)。

2010/02/08

BeBop At The Savoy/矢野沙織

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矢野沙織も、もうこのアルバムでリーダー作が8作目(ベスト盤も入れると9作目)ですね。若いのに才能が認められているのか、売れています。彼女のアルバム、けっこう好きなのですが、今回は売れセンの曲集をオルガンの入ったバンドで、という割には、あまりオルガンのアクが強くなく、聴きやすい方にベクトルが振れている気がしてます。ジャズファンに絞らないマーケットで売上枚数が伸びるんじゃないかと思ってはいます。ただ、ボーナストラックに入った11曲目がクセもので、曲調が全然違うんですね。果たしてどちらが彼女のやりたかったことか、迷う部分ではありますね。でも彼女のサックスを聴いたり、演奏を聴く分には満足度はけっこう高いと思います。


BeBop At The Savoy/矢野沙織(As)(Savoy)(国内盤)
BeBop At The Savoy/Saori Yano(As)(Savoy) - Recorded November 10 and 11, 2009 (Track 11 on October 6, 2009), Jim Rotondi(Tp on 1-2, 6-7, 10), Randy Johnston(G on 1-10), Pat Bianchi(Org on 1-7, 9-10), Fukushi Tainaka(Ds on 1-7, 9-10), Hideo Ichikawa(P on 11), Tomio Inoue(B on 11), Hideo Yamaki(Ds on 11), Satoshi Onoue(G on 11), Yoshiaki Sato(Accordion on 11), Whacho(Per on 11), Neko Saito(Vln & Arr on 11) - 1. The Kicker 2. Sweet Cakes 3. Blues Walk 4. You'd Be So Nice To Come Home To 5. S'Wonderful 6. Lullaby Of Birdland 7. Olive Refractions 8. Stardust 9. Five Spot After Dark 10. How High The Moon [Bonus Track] 11. Laura Peacock~太陽の船のテーマ

スタンダードやジャズメン・オリジナルのオンパレードで、ボーナス・トラックに矢野沙織のオリジナルがあります。オリジナルはメンバーも違ってオルガンは入っておらず、曲調もシリアスなのですが、ボーナス・トラックの路線で行くか、これを省いた方が統一性が取れて良かったかも。メインの曲は有名な曲が連なって、メンバーも悪かろうはずはないので、けっこうオルガンジャズを楽しめます。ただし、オルガンのアクはあまり強くなく、曲もサウンドも聴きやすい仕上がり。コアなジャズファンよりは矢野沙織ファン、ジャズ周辺の音楽ファンに広く受け入れられるんではと思います。サックスとしては文句のつけようがないし、トータルでの演奏もけっこういいです。ただ11曲目のようなマニアックな路線も今後は期待したいところです。(10年1月20日発売)

2010/02/07

Pastorale/Stefano Battaglia/Michele Rabbia

2120
ECMレーベル2日目でとりあえずひと区切り。今日もピアニストのアルバムですが、パーカッション(エレクトロニクス)とのデュオで、こちらの方はメロディ的な部分もあるにしても、曲によってはいかにも空間的なフリー・インプロヴィゼーション、しかもピアノを使いながらも非イディオム系フリーのものもあり、昨日のアルバムとは対極にあるような感じです。前半はエレクトロニクス、後半はパーカッションの曲が多いです。聴く人を選ぶと思うのですが、こういう方面も慣れるとなかなか病みつきになります。どちらも最近のECM作品では何枚かアルバムを出していて、たぶんあちらではある程度有名なんじゃないかな。


Pastorale/Stefano Battaglia(P, Prepared P)/Michele Rabbia(Per, Electronics)(ECM 2120)(輸入盤) - Recorded March 2009. - 1. Antifona Libera (A Enzo Bianchi) 2. Metaphysical Contlations 3. Monasterium 4. Oracle 5. Kursk Requiem 6. Cantar Del Alma 7. Spirits Of Myths 8. Pastorale 9. Sundance In Balkh 10. Tanztheater (In Memory Of Pina Bausch) 11. Vessel Of Magic

(10/02/06)Stefano Battagliaの作曲ないしは2人の共作(タイトル曲の8曲目はインスパイア曲)。フリー・インプロヴィゼーションとメロディ的曲との混合。エレクトロニクスとパーカッションが効果的に使われています。これらの相性は割といい。1曲目の静かな感じと哀愁、メロディ的に補助をする空間的なエレクトロニクスのメロディと、導入部としてのつかみはバッチリ。ただ、2曲目以降、いかにも空間的フリーというような曲もあります。9曲目など、エスニックな面も曲によっては出ています。メロディよりは音がせまる部分は、本来メロディ楽器であるピアノを非イディオム的に使う部分があって、その分とっつきにくさもあるかも。4曲目のような、少し激しさをともなうメロディの曲もありますが、それでもECM的か。不思議なバランス。

2010/02/06

Un Jour Si Blanc/Francois Couturier

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ECMレーベルが久しく出てこないな、と思ったら、1月に2枚新譜を入手できました。今年も今後はドドッとでてくるもようです。今日のFrancois Couturier(フランソワ・クチュリエというのかな?)のピアノ、聴いてみて一発で気に入ってしまいました。とは言うものの、ジャズよりほとんどクラシックに近い感触。キース・ジャレットとの比較でいうと、キースの現代音楽的で激しく燃え上がるようなことは彼にはなく、無機的なメロディはあってももっと静かで淡々としている感じです。このレーベルらしく温度感はけっこう低いです。でも、じっと正面を向いて聴かなきゃいられない、ということもなく、もう少し気楽に聴ける感じではあります。


Un Jour Si Blanc/Francois Couturier(P)(ECM 2103)(輸入盤) - Recorded September 2008. 1. L'aube 2. Un Calme Martin Ogange 3. Lune De Miel 4. L'intemporel 5. Le Soleil Rouge 6. Der Blaue Reiter 7. Sensation 8. Un Jour Si Blanc Colors: 9. Part 1 10. Part 2. 11. Part 3 12. Part 4 Clair-Obscur: 13. Part 1 14. Part 2 15. Voyage D'hiver 16. Par Les Soirs D'ete 17. Moonlight

(10/02/06)ソロ・ピアノのアルバムで、全曲Francois Couturierの作曲(おそらくフリー・インプロヴィゼイションか)。60分で17曲(組曲になっているものも含む)は、短い物語の連なりを聴いているようでもあり、一連のストーリーのようでもあり。何曲かはバッハ、タルコフスキーその他にインスパイアされた曲があるけれど、温度感の低い、クラシック的な淡々とした演奏は、ジャズのインプロヴィゼーションとは別な次元にあるような音楽。ちょうどNew Seriesとのボーダーに近いところを行くというか、キースの感触とも比較されうるようなECMレーベルの独自のインプロヴィゼーションの世界。氷のような冷たさと、きらびやかさが同居していて、それでいて静かな感触を持っています。奥に沈んでいくような時もあり、やはりクラシック的。

2010/02/03

従来のホームページサービスの新規受け付け停止

@niftyのホームページサービス、私も「ジャズCDの個人ページ」で使っている従来のものが1月31日にひっそりと新規受け付け停止になり、新タイプのホームページサービスがはじまりました。

@homepageのご利用に関する重要なお知らせ

従来のタイプのホームページサービスとは、プロバイダーで標準的な契約を結んでいると、無料(時に有料)で、ホームページが作れるという、セットになったサービスだったんですね。新サービスは容量が大きいかわりに、プロバイダーサービスとは別料金になっています。

新サービス「@niftyホームページサービス

ディスク容量がいちばん安いタイプでも1GB使えるのはいいのだけど(従来は100MB)、別料金ていうのがどうもなあ、と思います。この背景には、ブログ全盛時代になって、あえてホームページを新規に作る人が激減した、あるいは閉鎖が相次いだ、ということも原因としてあるのかもしれません。ちなみにホームページサービスの各種オプションはどんどん廃止され、今やカウンターと、プロバイダーによっては掲示板が用意されている程度。

私みたいにテキスト中心だと12年間内容を増やし続けていても、ホームページはまだ11.4MBしか使ってないですよ。今回新規受け付け停止になったことで、数年後にはこのサービス自体がなくなり、引越ししなければならないということになると、またリンク先にリンク変更のお願いを出したり、と面倒なことになります。以前もし自分の身に万が一のことがあったらホームページの維持ができないな、と心配をしたのですが、それ以前に、プロバイダーのホームページサービスが消滅するおそれも出てきたことを危惧します。意外に早くて、あと数年の話ではないかな、なんて思っています。

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