Cities/Raymond MacDonald/Satoko Fujii/Neil Davidson/Natsuki Tamura/Tom Bancroft
藤井郷子関連で、輸入盤が1枚出ています。これも12月に届いてはいたのですが、少々アップするのが遅れてしまいました。ライヴのようで、5人による全くのフリー・インプロヴィゼーション、イディオム系と非イディオム系がごっちゃになって、しかも割と淡々と進むので、かなり聴く人を選ぶかもしれません。その中で、藤井さんのピアノでのアプローチ、時折見せる構築力がアクセントになりました。こういうアルバムを曲ごとにどういう曲、と書いていくのは難しい作業で、やはりアルバム単位でその流れを聴いていく、ということになるのでしょうか。フリーが好きでかつ藤井さんと田村さんが好きな方は聴いてみた方がいいとは思いますが。
Cities/Raymond MacDonald(Sax)/Satoko Fujii(P)/Neil Davidson(G)/Natsuki Tamura(Tp)/Tom Bancroft(Ds)(Nu-Jazz)(輸入盤) - Recorded April 18 and 19, 2005. - 1. Navigation 2. Pararell Shapes 3. Overload 4. A Strange Predicion 5. Two Blocks East 6. Into The Diversion 7. Oxygenitis 8. How Did I Get Here 9. Euphoria
(10/01/24)全曲5人によるフリー・インプロヴィゼーション。ピアノなど、イディオム系のメロディもありますが、ある程度は、楽器を効果音的に使う非イディオム系の音も見受けられます。サックス、トランペットがメロディだったり、それを飛び越えた音だったり、ギターがやはりノイズ系の音もあったりと、かなり硬派なフリーと言うことができるかも。曲も短いものは1分台が2曲ある半面、7-9分台の曲もあるので、録音を続けていて、その中でインパクトの強いものを採用した、という感じです。完全なフリーのため、いわゆるキメのようなものは希薄で、むしろ丁々発止のやりとりに耳を傾ける要素が強いかと思います。いつもの構築とフリーを行ったり来たりに慣れている人は意外と思うかも。でも表現の幅はなかなか広いです。
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