Windfall Light - The Visual Language of ECM(英語のECM本)
「Windfall Light - The Visual Language of ECM」という英語版(他に独語版もあります)の本が出ました。この本はECMのジャケットを中心に紹介する写真の本で、内容的には’96年に出た「Sleeves of Desire - A Cover Story」の続きになります。前の本が出たときは、1500番台の途中までのアルバムのジャケット写真が掲載されていましたが、今回はその続編。
レーベル設立からある程度の期間は音的にもジャケット的にも試行錯誤が続いたと思われますが、今回の書籍が発売されたのは、それ以降’09年の途中までのジャケット写真が中心で、レーベルとしての統一性がとれていて、その集合体として恐ろしいほどまでの芸術性や、美しさを感じ取ることができます。印刷も良く、本物のCDジャケットを眺めているより迫力があって、このレーベルに興味がある方のみならず、デザインや写真などに興味がある人を含めて、この本を見てみる価値はあると思います。
また巻末近くにはECM初期のECM1001から順番に、小さいジャケ写が並んでいて、こちらの方も資料的価値があると言えます。ただし、CDとLPでジャケ違いのものは、どちらを掲載するかで統一性が取れていないケースもあるようです。
それにしても素晴らしい本が出たものです。ジャケット写真や他の写真類にただただ圧倒されるばかり。当分は眺めて暮らす生活が続きそうです。
« 新しいパソコンの購入、設定 | トップページ | Sleeves of Desire - A Cover Story(英語のECM本) »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 雑誌「月刊Stereo」2月号の特集は「ECMとオーディオ」(2022.01.21)
- 「Blue Giant Explorer」第3巻を読む(2021.07.08)
- Akira(大友克洋作)のブルーレイとマンガ(2021.04.20)
- 「Blue Giant」関連のマンガ単行本2冊(2020.10.31)
- 「ECMの真実(増補改訂版)/稲岡邦彌著」(河出書房新社)(2020.08.31)
「ECMレーベル」カテゴリの記事
- Pier Paolo Pasolini/Land Der Arbeit/Christian Reiner(2022.12.10)
- Tonu Korvits/Robert Schumann/Edvard Grieg/Duo Gazzana(2022.11.27)
- The Recordings/Meredith Monk(2022.11.28)
- Affirmation/Arild Andersen Group(2022.11.19)
- Once Around The Room - A Tribute To Paul Motian/Jakob Bro/Joe Lovano(2022.11.18)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Windfall Light - The Visual Language of ECM(英語のECM本):
» この本は私へのクリスマス・プレゼントである [中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar]
Windfall Light: The Visual Language of ECM Edition of Contemporary Music (Lars Muller Publishers)私が発 [続きを読む]
« 新しいパソコンの購入、設定 | トップページ | Sleeves of Desire - A Cover Story(英語のECM本) »
工藤さん,こんばんは。私のところにもこれが届きました。素晴らしい出来です。見ているだけで幸せになるような本ですよね。次は何年後になるかわかりませんが,第3弾も今から期待しちゃいましょう。
ということでTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2009/12/10 20:33
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
予想していたよりも早く着いたので、昨夜は眺めながら至福のひと時を過ごすことができました。1冊目の方もつい取り出して、眺めてしまいましたよ。
あとは日本の河出書房新社から、1枚ごとにクレジットとアルバム解説の付いてくる、「ECM Catalog」が今のところ延期になっていて、やっと来年1月13日に出そうなので、そちらも楽しみにしています。
投稿: 工藤 | 2009/12/10 20:44