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2009/11/02

The Comet's Tail: Performing The Compositions Of Michael Brecker/Chuck Owen & The Jazz Surge

Chuckcomet
歴史にもし、とかいうことはないのですが、それでもマイケル・ブレッカーにはもっと長生きしてほしかったですね。テナー・サックスではあこがれの人でした。そして今、クリス・ポッターの方に目がいこうとしていますが、これはマイケルが生きていたらどうだったか。

マイケルの曲ばかり集めて、しかもビッグ・バンドで演奏してしまうというアイデア、ありそうでなかなかないもので、ここで実現してくれました。しかも豪華なゲストを迎えての録音です。内容はけっこう満足のいくものでした。作曲者としてのマイケルもたいしたもんですね。現代的なビッグ・バンド・アレンジもいいし、こっち方面が好きな方には、ぜひ聴いていただきたい1枚となりました。


The Comet's Tail: Performing The Compositions Of Michael Brecker/Chuck Owen(Arr) & The Jazz Surge(Mama Records)(輸入盤) - Recorded April 24 and 25, October 18 and November 5, 2007. Randy Brecker(Tp on 1, Flh on 4), Mike Stern(G on 1, 6), Rob Thomas(Vln on 3-5), Dave Liebman(Ts on 5, Ss on 6-7), Mike Mainieri(Vib on 7), Joe Lovano(Ts on 7-8), Per Danielsson(P), LaRue Nickelson(G), Mark Neuenschwander(B), Danny Gotlieb(Ds), Adam Nussbaum(Ds on 6-7), Lowell Adamus(Cello on 4), David Coash(Per on 3-4), Tami Danielsson(Sax), Valerie Gillespie(Sax), Jack Willkins(Sax), Rex Wertz(Sax), Matt Vance(Sax), Chad Shoopman(Tp), Mike Iapichino(Tp), Jay Coble(Tp), Tom Parmerter(Tp), Keith Oshiro(Tb), Tom Brantley(Tb), Jerald Shynett(Tb), Jim Hall(Tb) - 1. Peep 2. Slings And Arrows 3. Itsbynne Reel 4. How Long 'Til The Sun 5. Sumo 6. The Mean Time 7. Take A Walk 8. Everything Happens When You're Gone

(09/10/31) 全曲マイケル・ブレッカーの作曲。彼の作曲面に光を当てるという珍しい手法の、豪華なゲストとビッグバンドでの演奏。アレンジもチャック・オーウェンだけでなく、ヴィンス・メンドーサやギル・ゴールドスタイン他も参加した豪華な顔ぶれ。それぞれのソロも現代ビッグ・バンドのシャープな演奏もいい。マイケルの作曲した曲ってあまりシンプルな曲ではないと思うんですが。4ビートが強調されているアレンジもありますが、アコースティック・ベースであえてファンクの演奏もあるのが彼らしくていいかも。ランディ・ブレッカー、マイク・スターン、デイヴ・リーブマン、ジョー・ロバーノ他、これだけ揃ったのも珍しいですが、ビッグ・バンドのメンバーのソロもなかなかいいです。特にジャック・ウィルキンスのテナー・サックスと、ギタリスト。

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コメント

こちらからもTBさせていただきます。

さすがにマイケル・ブレッカー集だけあって聴き応えがたっぷりな作品でしたね。
個人的にはステップス~ステップス・アヘッド時代の「Take a Walk」「Sumo」をやっているのが非常に嬉しかったのですが、他の曲も各アルバムの中からまんべんなく選曲していて、偏りのないブレッカー集を楽しむことができました。
ソロイストたちも非常にいい仕事をしているし、ビッグバンドのアレンジも素晴らしかったです。

>naryさん

TBどうもありがとうございます。

マイケル・ブレッカーは器用な人でしたが、ジャズからもその偉大さが遅れて理解された人でしたね。それを再現するにはやはりこれだけの人選をしなければならなかったのでしょうが、改めてビッグ・ネームの参加で、マイケルの作曲や演奏の偉大さが分かりました。

ビッグ・バンドのアレンジもいいし、愛聴盤になりそうです。

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