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2009/10/10

Testament/Paris/London/Keith Jarrett

2130
キース・ジャレットのソロ・アルバムのECMからの久しぶりの3枚組です。LP10枚、CDでも6枚の「サンベア・コンサート」やトリオでの「キース・ジャレット・アット・ザ・ブルーノート」のCD6枚組は別格としても、’70年代の「ソロ・コンサーツ」がLP3枚組、CDだと2枚組。これ以来じゃないでしょうか。トリオの演奏は現在のところ’02年のものまでアルバム化されていますが、ソロは’08年の暮れ近い時期での演奏。まだまだキースのウデは健在ですね。ライヴの即興演奏で、しかもこれだけのヴォリュームというのは他のミュージシャンではお目にかかれません。メイン・ストリームのジャズ色はないですけど、3枚聴きとおしても飽きない、素晴らしいアルバムでした。


Testament/Paris/London/Keith Jarrett(P)(ECM 2130-32)(輸入盤) - (CD1)Paris - Recorded November 26, 2008. - 1-8. Part 1-8 (CD2-3)London - Recorded December 1, 2008. - 1-12. Part 1-12

(09/10/10)CD3枚組で、1枚目がパリの、2-3枚目がロンドンでのソロ・ピアノによるライヴの即興演奏。昔に比べて1曲あたりの時間が短くなっていますが、曲名は「パートいくつか」だけでの表示。曲が短い分、そのエッセンスが凝縮されていて、クラシックあるいは現代音楽的な感触にも似た演奏や、牧歌的で大らかな、また美しくて静かな、あるいはお得意のワン・コード進行や、フリーのような演奏もあります。平坦な時間が通り過ぎることもあれば、静かだったり盛り上がったり、ドラマチックな展開に息をのむ部分もあり、やはりCD3枚で出るだけのことはある内容。オーソドックスなジャズ色は全然ないので好き嫌いはあると思いますけど、これだけ長時間をソロ・ピアノで聴かせてくれるピアニストはめったにいないと思います。

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コメント

910さん今日は、monakaです。
キースのアルバムにコメントを入れるって難しいですね。
先日ハクエイと話していて書く気になりました。
ECMの未発表の音源を聞いたことがあるそうで、キースも普通のところがあるんだと思ったそうです。
TBさせていただきます。

>monakaさん

TBどうもありがとうございます、と思ったら、今回は入ってませんでした。お時間のあるときに再度トライよろしくお願いします。

キース・ジャレットの録音は最近のものがなかっただけに不安でしたが、ここへきて3枚組で出してくれたのには驚きました。ECMだと少しでもマンフレート・アイヒャーの納得いかないものは出さないので、この3枚だということで、私個人的には納得です。

ソロのインプロヴィゼーションはいつもレベルが高いってわけにはいかず、大変なこととは思います。

たしかに、Keith Jarrettの他枚数アルバムは久々なんですしょうね。
この時期に、この演奏でこの枚数というのは、やっぱりECM 40周年というのも関係あるのかなぁと..。

個人的にはLONDONのほうが好きですが、アイヒャーがこの2公演でリリースすると決めたのは(おっしゃる通り)事実でしょうから、(個人的には)もう少し聴き込んでみようかと..

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

>oza。さん

TBありがとうございます。

ピアノのソロ・アルバムっていうのはジャズの方面からみると判断が難しいですよね。インプロヴィゼーションとしてはスゴい、でもバップ色がない、というのは彼の場合多いですし。それでも彼のファンはジャズファン以外にも多いこともありますし。

このところ、最近の録音がなかっただけにちょっと心配でしたけど、こういう記録を残せるところなんか、やっぱりキースだなあ、と思います。でも、2枚組だったとしても遜色はないですよね。

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» キース・ジャレットの人間的側面 Testament / KEITH JARRETT [JAZZ最中]
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Keith Jarrettのソロ作品は3枚組の大作です。 たしかKeith Jarrettってソロは封印するような発言をずいぶん前にしていたような記憶がうっすらあるのですが.. まぁ、封印解除するのも自由なので気にしないことにしましょう(笑) ソロとしては、2006年のCarnegie Hall Concert(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/40659565.html)以来ということになるようです。 2008年11月のパリ..... [続きを読む]

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