Schizophrenic/Oz Noy
国内盤が先行発売だったのですが、あえて安い輸入盤を待ちました。オズ・ノイも不思議なギタリストです。ハードコア・フュージョンよりはロックにスタンスが近い気がしますし、テクでも見渡せばもっとうまいギタリストもいそうなのに、なぜか魅力的。私のまわりでも、過去のアルバム、割と評判が良くて、彼のアルバムを追いかけている人、何人もいます。今回も、ツイン・ドラムあり、豪華なゲストありなんですが、それでも出てくるサウンドはオズ・ノイのサウンド。やっぱりストレートなロックに近いとはいっても、コードも複雑なところがあったり、急にファンクしたりと、不思議なサウンドではありますね。
Schizophrenic/Oz Noy(G, G-Loop, Claps)(Magnatude Records)(輸入盤) - Recorded November 2, 11 and December 14, 2008. Keith Carlock(Ds on 1-2, 4-5, 8), Will Lee(B, Tanbourine on 4), Ricky Peterson(Org on 1-2, 4-5), Chris Palmaro(Key on 1-3, 5-9), Shai Bachar(Synth on 1, 6), Anton Fig(Ds on 2, 4-5, 8), Steve Lukather(G on 2, 4), Sheri Miller(Claps on 2, 6), Dave Weckl(Ds on 3, 6-7, 9) - 1. Ice Pick 2. 120 Heart Beats 3. Seven 4. Schizophrenic 5. Elephant Walk 6. Twice In A While 7. Jelly Blue 8. Underwater Romance 9. Bug Out
(09/10/06) 全曲オズ・ノイの作曲。豪華な参加メンバーも入れ替わりあり。何曲かは2ドラムスで、重量を増しつつどこか力の抜けたところも。ファンクというよりはロックに近い味わいか。魅力的なフレーズもあるけれども、ちょっとラフな雰囲気やチープな感じが持ち味かも。しかもリズムはタイトな感じで気持ちがいいです。2、4曲目に同じ楽器のスティーヴ・ルカサーを招いているのは面白いかも。3人参加しているドラマーも、それぞれに強力な持ち味です。そんな中で3、8曲目のように落ち着いた感じの曲があると、ちょっとホッとします。シンプルなのも凝っているのもアリで、なかなか。タイトル曲はシンプルに見せてコード進行は一部フュージョン的でもあり、2人のドラムスも前面に出ていて面白い。9曲目はファンクかつ自由。
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» Oz Noy Schizophrenic [JAZZとAUDIOが出会うと。。。]
待望のOz Noyの新譜リリースです。リーダー作は過去3枚(以下の通り)出ていて、この盤が4枚目となります。
oz noy Ha!(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/40900954.html)
oz noy oz live(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/40800759.html)
OZ NOY FUZZY(http://blogs.yahoo...... [続きを読む]
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TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
今盤は過去盤より、音楽性が増したというか、ガチガチでない良い塩梅での作り込み感がでてきたというか、より聴き応えが出てきたと感じました。
が、WKほどではないにしても
>ちょっとラフな雰囲気やチープな感じ
が持ち味ではありますね(^^)
投稿: oza。 | 2009/10/11 08:23
>oza。さん
TBどうもありがとうございます。
ちょっとラフでチープな感じなのに、参加メンバーは今回スゴいですね。やはり本場アメリカでもミュージシャンとして評判になって人気が出ているのかな、と思いました。彼だったらあまり有名な人選でなくとも、いつものメンバーだけでイケちゃいそうな気もしています。
投稿: 工藤 | 2009/10/11 09:02
こちらからもTBさせていただきます。
今回はウェックルとルカサーの参加が目玉だったのですが、ルカサーはそれなりに面白かったものの、ドラムスはフィグとカーロックの2人で十分なので、ウェックルにわざわざ叩いてもらう必要はなかったような気がします。
とはいえさすがに9曲目のドラミングはカッコよかったです。
投稿: nary | 2009/10/14 18:50
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
ギタリストがギタリストをゲストで招くのって冒険ですよね。今回はキャラクターがかなり違うので、面白かったですが。
このアルバムはデイヴ・ウェックルも聴けて良かったですけど、やはり次はピアノ(キーボード)レスでツインドラムスのクァルテット編成あたりを期待してしまいます。
投稿: 工藤 | 2009/10/14 21:00