Plastic Temptation/Uri Caine-Bedrock
このアルバム、ジャンル分けにちょっと困るアルバムでもあります。ジャズ度はなく、ファンクもあるけど基本的にはロックで、電子音楽的な効果音や派手なミックスの曲もあって、DJが好むような最近流行っているような音楽でもあるからです。ただ、このメンバー、こっち側の世界でもスゴ腕であることは確かなので、時々ハッとするようなスゴいフレーズを出してくることもしばしば。でも、王道ジャスが好きな方とはこのアルバムのサウンド、水と油だろうなあ、と思いつつ。もともとリーダー格の>ユリ・ケインは、ジャズからファンク、クラシックまで何でもやてしまうカメレオン的なミュージシャンなので、こういうのもアリだな、とは思うのですが。カッコよいことは確かです。
Plastic Temptation/Uri Caine(Key)-Bedrock(Winter & Winter Music Edition 910161-2)(輸入盤) - Recorded March 2009. Tim Lefebvre(B), Zach Danziger(Ds), and Barbara Walker(Vo), Elizabeth Pupo-Walker(Per) - 1. Overture 2. Prelude For Sheldon 3. Noid 4. Roll With It 5. Duke Countdown 6. Count Duke 7. Riled Up 8. Till You Come Back To Me 9. Plastic Temptation 10. Seven Year Glitch 11. Work It Out 12. Mayor Goldie 13. Victola 14. Lemonana Vasconcelos 15. Ink Bladder 16. Lunchmeat Concerto In E Flat Minor 17. Garcia 18. Organ Thunder
(09/10/24) 全曲メンバー内での作曲もしくは一部外部との共作。ロックというかファンクというか、それにパーカッションやプログラミング的な電子サウンドか重なるような、ジャズ色がほとんどない、現代の音楽。一部4ビートもあるけれど、サウンドを効果的に使おうという趣向のようで、ジャズを意識したサウンドではないことは確か。でもそこら辺のロックとは違っていて、スゴ腕のメンバーが集まっているので、時にスゴいフレーズが飛び出してきます。モロにファンクの曲もあります。4、8、11、14曲目にヴォーカルも入り、他の曲でもヴォイスがある曲がありますが、やっぱり電子音楽的ロックという感じですね。本道のジャズを好きな方には縁がなさそうですが、時代を先読みするDJの人とかにはウケそうなサウンドではあります。
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