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2009/10/15

Bellwether/Seamus Blake

1317
Criss Crossレーベルの新譜が届きはじめたのでその1枚目。今回は3枚の発売です。9月22日発売予定が日本ではズレこむのはいつものこと。シーマス・ブレイクの新譜は現代ジャズ真っ盛りというところで、実は変拍子になると途中で拍子がコロコロ変わるのか、あまり把握できていなかったりします。それをこのメンバーは破綻なく演奏しきってしまうのだからスゴいものです。6曲目など8分の7拍子に聴こえるところもあるのですが、気のせいでしょうか。凝っているアレンジもありますしね。また、2、4、7曲目のようなオーソドックス(でも4ビートではないけれど)演奏もここでは目立ちました。ラストでドビュッシーの曲を原曲のイメージを保ちつつ演奏しています。


Bellwether/Seamus Blake(Ts, Ss)(Criss Cross 1317)(輸入盤) - Recorded December 11, 2008. Lage Lund(G), David Kikoski(P), Matt Clothesy(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Dance Me Home 2. A Beleza Que Vem 3. Subterfuge 4. The Song That Lives Inside 5. Bellwether 6. Minor Cerebrity 7. String Quartet In G Miner, Opus 10

(09/10/15)7曲中5曲(2-6曲目)がシーマス・ブレイクの作曲。現代ジャズの曲が多いですが意外にオーソドックスな感じの曲もあります。メンバーも強力。ジョン・スコフィールドの曲でアップテンポの4ビートの、テーマのアレンジも凝っていてカッコ良い1曲目、3拍子で懐かしいボッサ的なサウンドの2曲目、3+3+2のアップテンポの浮遊感と、入り組んだメカニカルなテーマとリズム(変拍子?)が交互にきて盛り上がるアドリブの3曲目、しっとりと、オーソドックスなスタンダードのようなバラードの4曲目、ゆったりとしたところから温度感が低いまま現代的に盛り上がっていくタイトル曲の5曲目、アップテンポの8分の6拍子基調(?)で燃えるようなソロのある6曲目、ドビュッシー作曲で構築された前後とアドリブの中間部の7曲目。

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コメント

こちらからもTBさせていただきます。

ビルスチュが普段にも増してガンガン煽っていて、おかげでこれまでのシーマスのどのアルバムよりもバッチリとツボに嵌りました。
6曲目に7拍子が入っているのは間違いがないのですが、最近の人たちは変拍子を違和感なく聴かせるのが実に上手いですよね。

>naryさん

TBどうもありがとうございます。

割と簡単な変拍子だと何拍子かまで書いておくのですが、最近は1曲の中にいろいろな拍子があるようで、追いきれないことが多いです。変拍子も現代ジャズのひとつの大きな要素なので、そこも聴き取りたいと思いつつ、耳がついていかないという...。

でも、ジャズとして良かったアルバムでした。

910さん、こんばんわ。

このところ新譜買いを怠っていて、すっかり新譜事情に疎くなってしまいました。

久しぶりにCriss Cross 盤を買って、今日はゆっくり聴いていました。

本作は今日、明け方から繰り返し聴いていましたが、かなりイイ感じでハマりました。Criss Cross のシーマスの中では一番スキかも。

意外に2曲目のラテン・ワルツも気にいってます。

6曲目が何拍子かのか、僕も数えてみたのですが、確かに6拍子になるような小節もあるような、ないような。ライナーノーツには「in a brisk seven to the bar 」と記載されているので、やっぱり7拍子なのでしょうか。小節ごとに拍子が変わっているようにも聞こえるし。7-7-7-6 かな?って思う時もあったりして、スピードも速いし、よくこんな複雑な曲を作るもんだと、感心しちゃいます。


そんなわけで、何度聴いても、面白い作品でした。

今日はこれからtHMVから届いたばかりの Joe Martin を開封します。

では、また。

>Crissさん

コメントありがとうございます。TBの方は入ってなかったので、お時間のあるときにトライしていただけるとありがたいです。

私もシーマス・ブレイクのアルバムの中ではこれ、けっこう好きな方でして、メンバーも曲調もいいからなんですね。

拍子の方は、変拍子も最近は複雑化しているので、簡単に何拍子と書いてしまうと、実は違ってたりということもあって、そういう書き方が難しくなってきました(笑)。曲の進行も1番2番というような進行でなくなっていることもあるようですし。そんなことも感じさせず楽々演奏してしまう彼らは、やっぱりスゴいテクの持ち主です。

変拍子、転拍子はPMGを聴いているので違和感全然無しなのです。
が、それを追いすぎると疲れるのであまり意識せずに音楽を楽しんでいることが多いです。
ということで、この盤も拍追いは全然してませんです。

個人的に"Live In Italy"の印象が強すぎて、この盤は大絶賛とはならなかったのですが....

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

>oza。さん

TBどうもありがとうございます。

"Live In Italy"はかなり話題になりましたね。これとの比較ということは意識していなかったので、いずれ比べて聴いてみたいと思います。

そう言えばPMGの変拍子はカウントする気も起こらず、自然に体内に入ってくるような感じなのですねえ。変拍子の分析にこだわりすぎると、曲のおいしい部分が分からなくなるという面もあるので、時には気にせず聴きたいと思います。

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» Seamus Blake Bellwether [JAZZとAUDIOが出会うと。。。]
Seamus Blakeもノリに乗ってる感じなんですかねぇ。昨年、私のベスト3に堂々入賞したLive In Italy(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/56127199.html)の興奮も冷めやらぬうちに新作の登場です。 おおむね、年1作のペースを保っている感じになるのでしょう。 メンツは、前作の4人編成からギタリストを加えた5人編成。でも前々作Way Out Willy(http://blogs.yah..... [続きを読む]

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