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2009/09/07

Dresden/Jan Garbarek Group

2100 いよいよECMレーベルのジャズの方です。このヤン・ガルバレクの新譜もなかなか力の入っているアルバムです。ビートは4ビートではなくて、ベースもフレットレスのエレクトリックと、ドラムスがマヌ・カッチェなので、フュージョンの方に区分したいところなんですけど、ECMでこのぐらいのサウンドは私のところではジャズにしているので、慣例に従って(笑)、ジャズにしておきます。CD2枚組、2時間超のライヴは聴きごたえがあります。静かな場面が多いですけど、それでもドラムスが技を仕掛けてくるところなんか、やはり面白いというか。ガルバレクのホーンは一度聴くと耳から離れないほど、静かに、確実に、しみこんできます。

 

Dresden/Jan Garbarek(Ss, Ts, Selje Fl) Group(ECM 2100/01)(輸入盤) - Recorded October 20, 2007. Rainer Bruninghaus(P, Key), Yuri Daniel(B), Manu Katche(Ds) - 1. Paper Nut 2. The Tall Tear Trees 3. Heitor 4. Twelve Moons 5. Rondo Amoroso 6. Tao 7. Milagre Dos Peixes 8. There Were Swallows 9. The Reluctant Saxphonist 10. Transformations 11. Once I Dreamt A Tree Upside Down 12. Fugl 13. Maracuja 14. Grooving Out! 15. Nu Bein' 16. Voy Cantando

(09/09/06) 全16曲中、10曲(2-4、8-9、11-13、15-16曲目)がヤン・ガルバレク作曲。再演曲もあります。CD2枚組で、ライヴの演奏。静かでエキゾチックな曲が多いですが、エレキ・ベースとマヌ・カッチェのドラムスを交えたワン・ホーン・クァルテットなので、曲によっては意外にECMらしからぬ、リズミックで外向的なサウンドになることも(特に1曲目、7曲目後半、11、13-15曲目)。ガルバレクはそれにおかまいなしで、マイペースでサックス(時にフルート)を吹いていますが。相変わらず明るくて透明度の高い音色とフレーズ、そして時にミステリアス。スムース・ジャズに行くことなく、ECMの土俵で時に心が洗われるようなホーンが、なかなか印象的。変幻自在なバンドサウンド。時に長めのボトムのソロもいい感じ。

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コメント

 はじめまして
充実したブログと音楽生活ですね。感服至極です。
 「一度聴くと耳から離れないほど、静かに、確実に、しみこんできます。」そのとおりりですね。おかげで私は病みつきになりました。
 ライブも、アルバムとは異趣で熱気一杯でとても楽しいです。You Tubeにいろいろアップされてて楽しめますが、2004年、墨田トリフォニーホールがわすれられません。当時とメンバーが二人かわったようですが、そろそろまた世界ツアーしてくれるとうれしいのですが。
 今回、ライブアルバムは、30年前のキース、ヨン・クリステンセン、パレ・ダニエルソンとの二枚以来ではないでしょうか。未聴ですが、楽しみです。

>araigumaさん

どうも、はじめまして。
ECMはこの秋に40周年だそうで、CDにはそのシールが貼ってありました。なるほど、それで最近大物ミュージシャンを多くリリースしているのか、と思いましたが、New Series含め、どれも力が入っています。

このアルバムも、ヤン・ガルバレクのアルバムの中ではけっこう印象的なものになりました。メンバーがスゴ腕だからでしょうね。と言っても超絶技巧を見せつけるわけではありませんけれども。たっぷり2時間超、こういうライヴも観てみたいなあ、と思いました。

工藤さん,こんばんは。このアルバム,注文しているのですが,まだ届きません。ネット通販の問題点とも言えますが,値段が他サイトより安かったので我慢するしかないですね。

工藤さんのレビューを見ていて,ますます早く聞きたくなってしまいました。

それにしても,ここのところのECMの大物リリース・ラッシュは凄いですね。SchiffのBach再録なんて,DeccaレーベルでのSchiffもよかっただけに今後が楽しみになってしまいます。

このアルバムも届き次第,私も記事にしたいと思います。

>中年音楽狂さん

このアルバム、2100番という特別な番号がつけられているせいかどうかは分かりませんが、それにふさわしい、素晴らしい内容のアルバムでした。あえて2枚組で出すだけのことはあると思います。

シフも、最近のECM New Seriesの中では特別な存在ですね。しかもこのところコンサートの録音が続いています。あえてスタジオ録音にしないところが、演奏技術の高さを証明していますね。

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