Refuge Trio
4月に購入したWinter&Winterレーベルの残り4枚を、とりあえずできるものから先に紹介していきたいと思います。このアルバムは割とあちこちで話題になっていたアルバムで気にはなっていたのですが、やっと聴くことができました。ニューヨークスタイルの先鋭的なジャズかと思っていたら、もっとジャズの定位置からは離れているようなインプロヴィゼーションのサウンドですね。いちおうジャズのカテゴリーには入れましたけど。Gary Versaceもここでこういう音楽をやっていたかと、ちょっと興味深いです。ひとクセもふたクセもある3人が集まると、こういうアルバムができあがりました、という例です。でも、静かな場面が多いのと、他人の曲もオリジナルに聴こえたのが印象的でした。
Refuge Trio(Winter&Winter Music Edition 910 149-2)(輸入盤) - Recorded February and July 2008. Theo Bleckmann(Voice, Live Electronic Processing), Gary Versace(P, Accordion, Key), John Hollenbeck(Ds, Per, Vib, etc) - 1. Refuge Of The Roads 2. To What Shall I Compare This Life 3. Pinwheel 4. Rural Bliss 5. Edges 6. Bright Moon 7. Peace 8. Misterioso 9. Child's Play 10. Young Peiyi 11. Hymn 12. Happiness 13. All Our Yesterdays
(09/08/16) ヴォイス、鍵盤楽器、パーカッションという変則トリオでの演奏。メロディアスなヴォイスの曲があったと思ったら、割と先鋭的なインストルメンタルもあったりして、これがニューヨークの最近のジャズなのかな、と思わせます。自然音の楽器にエレクトロニクスなども加わり、3曲目など、メカニカルなゲーム音楽を聴いているような雰囲気。全13曲中、1曲目がジョニ・ミッチェル作、7曲目がオーネット・コールマン作、8曲目がセロニアス・モンク作、13曲目が何とアラン・ホールズワース作。あとはメンバーの作曲ないしは共作。落ち着いた静かな曲調の曲もけっこうあるのですが、多少実験的と思われる音使いの曲もあって、やはり聴く人を選ぶサウンド。インプロヴィゼーションでも、いわゆるジャズ度はほとんどありません。
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