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2009/04/13

Sky & Country/Fly

2067 ECMレーベル新譜聴き。ECMレーベルではこの顔合わせはありえないと、このアルバムの予告が出た当初は思いましたが、少し自由にはみ出ている部分はあるにしても、さすがプロデューサーにマンフレート・アイヒャーが入っているだけあって、ECM的な「ジャズ」を演奏していて、オーソドックスなジャズにはなっていません。この3人の緊密な、ときに緩いやりとりはけっこう耳が音楽の方へいってしまいますね。微妙なバランスで時に誰かが前面に出たり引っ込んだり、こういうのって楽しいです。ただ、ピアノレスのサックス・トリオということで、好みは分かれるだろうなあ、とは思います。聴く人を選ぶアルバム。

 

Sky & Country/Fly(ECM 2067)(輸入盤) - Recorded February and June 2008. Mark Turner(Ts, Ss), Larry Grenadier(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. Lady B 2. Sky & Country 3. Elena Berenjena 4. CJ 5. Dharma Days 6. Anandananda 7. Perla Morena 8. Transfigured 9. Super Sister

(09/04/12)ECMにしては異色の参加者のピアノレストリオ。曲は全曲メンバーの作曲でマーク・ターナー作が4曲(3、5-6、9曲目)、ラリー・グレナディア作が2曲(4、8曲目)、ジェフ・バラード作が3曲(1-2、7曲目)。タイトル曲はバラード作なので、彼が中心か。このメンバーならバリバリと突き進む曲ばかりできるのだろうけど、ECMらしく空間を生かしながら淡々と進むような曲が多いです。漂って流れる雰囲気の曲も、ちょっとアップテンポの元気な曲もあります。ボトムはブラッド・メルドーのリズム陣と同じなので、やはり緊密度はあるし、変化に富んだフレーズを軽々とやってしまってます。静かな面が表に出ながらも、3人がそれぞれ内側を向いたり外側を向いたり、聴く人を飽きさせません。自由に飛翔している3人の演奏。

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コメント

こちらからもTBさせていただきました。

マーク・ターナーは決して熱く燃え上がるといったタイプではないと思うのですが、同じECMからの「Enrico Rava/New York Days」と比べると、さすがに本作の方は吹きまくってますね。
トリオとしても良くまとまっているし、緩急のバランスも素晴らしいのですが、似たような曲調が続くせいか後半少々退屈しました。

>naryさん

TBどうもありがとうございます。

このアルバム、まさにECMでジャズを楽しみたい人向けのアルバムに仕上がっているようにも思います。思いっきり燃え上がることなしに、温度感が低いまま緩急があるという。

ピアノレスのサックストリオなので、聴く人を選ぶ面もあるかもしれませんけど、割とお気に入りの1枚です。

910さん、こんばんわ。

2日ばかり帰省していたため、返事が遅くなってしまってすみません。

910さんはFLYの前作聴きました?

僕は何度聴いても前作のほうが好きです。
特にジェフバラの押し出しの強さは前作のほうが優っているし、曲も前作のほうが良かったように思います。

本作が3つ星とするなら、前作は4つ星かな。

ということで、こちらからもTBさせていただきます。

明日(というか今日)はまったく予定がないので、深夜に一人、ジャズに耽ってます。

>crissさん

TBどうもありがとうございます。っとまた入っていないようでした。お手数ですがお時間あるときにでも再トライをお願いします。

私はFLYはこのECM盤だけしか聴いたことがないんですよ。プロデュースにマンフレート・アイヒャーと書かれているので、抑制のさせ方その他、彼のプロデュースの方向性が入っているのではないかと思います。3人の特性からすれば、もっと暴れてもいいのになあ、と思うこともあります。ECMのアルバムとして考えるならば、彼らの自由度は高いと思うので、これはこれでアリかな、と思わせます。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

個人的にSAVOY盤の開眼にすっごく時間がかかっているので、偉そうなこと言えないのですが(大汗)
SAVOY盤のほうがとっつきが悪いけど、その分奥が深いって感じかなぁと思っているのですが..。

>oza。さん

TBどうもありがとうございます。

世間では前作の方が一般的に評価が高かった(某店舗関係)とのことですけど、これは聴いてみないことには、自分の印象はどうなるか、分かりませんね。

と言いつつ、今聴きたいCDがいっぱいあるので、Savoy盤、いつ聴けるようになるか、ちょっと分かりませんけれども。早く聴きたいですが。

とてもいいアルバムだと思います。
抑制はされていますが、これ見よがしなアピールがないだけで、非常にスリリングで退屈しません。
ほかの作品は聞いていないので比較などはなしでの感想です。

トラックバックしますね。

>けむさん

私も、他の2枚を持っているにもかかわらずまだ聴くひまがないので、このECM盤しか聴いていないですけど。

ECM盤としてはあまりはみ出さず、という一面と、彼らはやっぱりそこからはみ出して彼ら流のサウンドを作り上げている面と、相反しながらも同居している、という感じでしょうか。なかなかいいです。

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» FLY Sky & Country [JAZZとAUDIOが出会うと。。。]
FLYは、前作FLY(http://www.hmv.co.jp/product/detail/1886665)が2004年の作品でその続編(でいいのか?)となります。 前作は2004年の(たしかユニオンの)年間ベストアルバムかなんかに選ばれていて、そんな話題作だったのか!!と、後から購入して聴いたのですが、全然ピンとこなかったアルバムです。 その後、約2年後に聴き直して、見直したことは自blogに記載(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan..... [続きを読む]

» [音楽][ジャズ][ECM][新譜]Fly / Sky Country [chilican はてな]
Fly / Sky Country (2009, ECM 2063) Flyはマーク・ターナー(ts, ss)、ラリー・グレナディア(b)、ジェフ・バラード(ds)によるトリオで、レギュラー・グループとして活動しているようだ。このECMからのアルバムが2作目で、ほかにディエゴ・バーバーなるクラシック・... [続きを読む]

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