Mostly Standards/David Kikoski
Criss Crossレーベル新譜聴き3日目で一段落。本当はもう1枚2月発売予定だったものがあるのですが、なかなか通販には入荷せず、噂では4月に入荷しそうだとか。最近このレーベルの新譜、安定して入荷してこないことが連続しています。それはともかく、デヴィッド・キコスキ(キコスキー?)のピアノ、いいですねえ。もっと知られていいピアニストなんじゃないかと思います。国内盤では耳にしないので、ちょっとそこが残念。ここでも重量級のドラマー、ジェフ・ワッツを相手に、曲によってはけっこうエキサイティングなピアノを聴かせてくれます。もちろん、バラードの方もいいですし、何でもイケますね。
Mostly Standards/David Kikoski(P)(Criss Cross 1312)(輸入盤) - Recorded June 18, 2008. Eric Revis(B), Jeff 'Tain' Watts(Ds) - 1. Grey Areas 2. Blues On The Corner 3. Old Folks 4. Chance 5. Doxy 6. TBS 7. Autumn Leaves 8. Leaves
(09/03/10)スタンダードは2曲(3、7曲目)、デヴィッド・キコスキ作曲が2曲(1、8曲目)、他はメンバー含め、新旧ジャズメン・オリジナル。やっぱりピアノがシャープでいいですね。けっこうカッコ良いファンクのリズムと渋いメロディが印象的な1曲目、マッコイ・タイナー作の、これぞ現代ジャズのブルースといった感じの2曲目、しっとりと奏で上げていく温かいバラードの3曲目、ケニー・カークランド作で透明度が高いまま、ややモーダルに盛り上がっていく4曲目、ソニー・ロリンズ作のミディアムで明るい曲を料理する5曲目、ジェフ・ワッツ作で浮遊感のある少し情熱的なバラードの6曲目、「枯葉」を長いベース・ソロの後、かなりのアップテンポで突き進み、後半はワンコードで勝負の7曲目、ソロ・ピアノでしっとりしたバラードの8曲目。
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» David Kikoski Mostly Standards [JAZZとAUDIOが出会うと。。。]
David Kikoskiという名前は、当然以前から知っていましたし、こんな(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/01/18)作品を紹介した程度には聴いていますが、これもリズム隊買いなので、彼目当てで買ったわけではありません。
という程度に、どうも印象に薄いというか、あまり意識して聴こうと思ったことがない人であります。
リリースしているリーダーアルバムの量も相当ですし、サイド参加している盤もたーっくさん、きっと愛聴していた盤もある..... [続きを読む]
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こちらからもTBさせていただきます。
キコスキはサイドマンとしても非常にいい仕事をしているのですが、自分のリーダー作となるとまた格別ですね。
特に今回は既成曲を多くやっているのが興味深かったです。
圧巻はなんといっても「枯葉」でしょうか。
滅茶苦茶凄い演奏だったです。
投稿: nary | 2009/03/11 18:14
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
そうそう、「枯葉」ですが、12分もの演奏で、しかも後半はスリリングなワンコード進行でのアドリブ。キース・ジャレットでも似たようなアドリブがありましたけど、こちらの方がよりシャープでスピーディーでした。
ピアノ・トリオにもいろいろなスタイルがありますけど、こういうカッコいいトリオ、案外あるようで少ないです。気に入りました。
投稿: 工藤 | 2009/03/11 19:42
TBありがとうございます。
あまり派手さのある人ではないので、その辺でちょいと損をしているのかなぁとは思いますが、いぶし銀的な魅力は知る人ぞ知るって感じが良いのかなぁと思ってみたり..。
しかし、しっかり聴くとしっかり良い演奏を聴かせてくれていますね。
逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2009/04/07 22:04
>oza。さん
TBどうもありがとうございます。
Criss Crossって意外にピアノトリオのアルバムって少なくて、管入りが多いんですよね。逆に言えば、ピアノトリオで出せるっていうことは、信頼できるピアニストだと思います。
日本でもっと知られてもいいピアニストだとは思うのですが、彼のようなピアニストは印象的に欧州勢の影になってしまうのかもしれません。でも、実力はありますよね。
投稿: 工藤 | 2009/04/07 22:29