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2009/02/21

Last Night The Moon Came Dropping Its Clothes In The Street/Jon Hassell

2077
ECM(New Seriesを含む)の新譜がまたまとまって出ました。ジョン・ハッセルのアメリカ公演に合わせて、US盤が先に発売になったという、珍しい例で、自分もUS盤を購入しました。最近US盤では外側の紙パッケージが廃止されたものもあったのですが、これはUS印刷ながらもついています。やっぱり、こういうサウンドはアンビエント・ミュージックって言うんですかねえ。でも、エレキベースとドラムスがゆるく入っている曲は、何となくゆるいサウンドを奏でているマイルス・デイヴィス(エレクトリック時代)を想像させたりもします。もっとゆるい感じなんですけどね。これもジャズというジャンルに押し込めるのはどうかな、と思うサウンドです。


Last Night The Moon Came Dropping Its Clothes In The Street/Jon Hassell(Tp, Key)(ECM 2077)(輸入盤) - Released 2009. Recorded November 2008(3, 8, 10). Peter Freeman(B, Per, G), Jan Bang(Live Sampling), Jamie Muhoberac(Key, Ds), Rick Cox(G), Kheir Eddine M'Kachiche(Vln), Eivind Aarset(G), Helge Norbakken(Ds), Pete Lockett(Ds), Dino J.A. Deane(Live Sampling), Steve Shehan(Per) - 1. Aurora 2. Time And Place 3. Abu Gil 4. Last Night The Moon Come 5. Clairvoyance 6. Courtrais 7. Scintilla 8. Northline 9. Blue Period 10. Light On Water

(09/02/21)1、8曲目以外はジョン・ハッセルの作曲。「ライヴ・サンプリング」を全曲で使用していて、ジャズというよりはアンビエントな音響系のミュージックという感じのサウンド。ゆったりとしていて、映画音楽を聴いているような感じ。曲によって参加者が替わり、北欧のミュージシャンも混ざっていますけど、色合いがかなり似ているため、曲として調和しています。3、8、10曲目がライヴ録音なのですが、こちらの方がややアクティヴか。ゆったりとしたトランペットなど、ある種のジャズを感じることがあるので、これが近未来系のジャズなのか、と思うことも。それとも別な何かなのか。このレーベルらしい音楽だし、一部のゆるいビートがある曲を除き、ビート感もはっきりせずに流れていくような曲が多めなので、聴く人を選ぶかも。

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コメント

ぼくは気に入ったのですが、やっぱりこういうのは局地的な人気にとどまるんでしょうか。

録音ではふわっとしてますけど実際に生で聞いたらこのトランペットはかなり強烈なのではないかと想像します。

Arve Henriksen / Cartography (ECM 2086)と似てますよね。

トラックバックしますね。

>けむさん

TBどうもありがとうございます。

収録された中ではライヴの方がややアクティヴだったですが、ECMっぽくアルバムでは割と抑えめなサウンドになっていましたね。でも、ひとつひとつの音を聴いていると、往年のエレクトリックマイルスのスローな感じの、ゆるいながらのある種の過激さも垣間見せている感じでした。

確かにArve Henriksenと似ている奏法ではありますね。自分では好感触ながらもやや自分の聴きたいサウンドとは少し方向が違うか、という感じでしょうか。

工藤さん,こんにちは。当方ブログへコメント,TBありがとうございました。

このアルバムの浮遊感が私は結構気に入ってしまいました。アンビエント・ミュージックの王道ですね。

こちらからもTBさせて頂きます。

>中年音楽狂さん

TBどうもありがとうございます。

私、アンビエント・ミュージックというのをほとんど聴いてきた経験がないため、最初ちょっと戸惑ってしまいました。

ただ、このゆったりした流れに身をまかせてみるのも、なかなか心地良かったりします。そういう意味では、面白いアルバムだと思います。

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