Concertos/Michael Mantler
ECMレーベルの新譜聴き。もう2-3ヶ月前に注文したのに、これもいつの間にか新譜なのに入手困難になっていて、やっと届きました。輸入盤の場合、発売日については、もっときっちりと発表してもらいたいものです。最近、こういうケースが多いものですから。このアルバム、ECMなのでジャズの分類なのでしょうが、管弦楽との共演で、ソロにはジャズのインプロヴィゼーションの要素も感じられるにしろ、基本は現代音楽の味付けのようです。ソロをとるミュージシャンも何人かはジャズ・ミュージシャンではないようですし。最近のECMレーベルはこのようなジャズとクラシック(現代音楽)とのボーダーレスな作品が多くなってきましたね。
Concertos/Michael Mantler(Tp)(ECM 2054)(輸入盤) - Recorded November 2007, January and February 2008. Bjarne Roupe(G), Bob Rockwell(Ts), Pedro Carneiro(Maribma, Vib), Roswell Rudd(Tb), Majella Stockhausen(P), Nick Mason(Per), Kammerensemble Neue Musik Berlin, Roland Kluttig(Cond) - 1. Trumpet 2. Guitar 3. Saxophone 4. MarimbaVibe 5. Trombone 6. Piano 7. Percussion
(08/12/27)全曲マイケル・マントラーの作曲。ECMとRbb(Rundfunk Berlin-Brandennburg)との共同プロデュース。内容は室内楽団との共演で、現代音楽的な無機的な、あるいは時に有機的な響きのオーケストラサウンドの中を、各曲につき、それぞれのソロイストが泳ぐようにメロディを演奏します。これはソロイストの楽器がそのまま曲名になっていることから明らかです。ジャズと言うよりは現代音楽の中に取り込まれてしまっているサウンドですが、ソロイストのフレーズはしっかり硬派なジャズしている人と、現代音楽のままの人といます。それぞれの曲調も奏者に合わせたのか、温度感が低いながらも、それぞれに個性的な雰囲気もあります。ソロは記譜された部分もあるのかもしれませんが、けっこう自由に演奏している感じ。
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