エクスプレッションズ/竹内まりや
竹内まりやのデビュー30周年の、レーベルを超えたオールタイムベスト(初期はBMG、途中からずっとMoon)でCD4枚組(うち1枚はカラオケ)。いやいやスゴいものです。(08年10月1日発売)曲目は割愛します。
30年間のベストだし、有名な曲のオンパレードなのはいいのですけれど、やっぱりこのアルバムで気になっていて、しかもうまくいっているのは、30年間の音質の違いやLP時代からCD時代に移っていく、あるいはマスタリングなどの時代の変化をうまくまとめているところかな。と思います。
CD時代になってもCD初期の頃にデジタル録音をしたものは今では使いものにならなかったりということもあるし(フュージョンでは国府弘子のベストで初期のアルバムからのものは再録音になっていますし)、’90年代もしばらく経たないと、マスタリングの違いで、CDの音圧が低いということで、今聴くと違和感があります。
このアルバムでは「全曲最新リマスター」ということで、通してアルバムを聴いても、録音年による録音の違いをあまり感じさせないように作っているところは、素晴らしいところ。曲はもちろんオールタイム・ベスト、ということでいいですしね。サウンドの傾向も好きですし。
以前に「Ivory/今井美樹」のアルバムが、私が影響を受けたアルバムで素晴らしい、と書きましたが、やはりCDの音圧が低いのは否めないです。音的にはリミックスされ’00年に発売されたベストの「Blooming Ivory」が今の音です。でもオリジナルの音のバランスも好きなので、難しいところ。
竹内まりやの方はそこまで思い入れがないので、今回の「エクスプレッションズ」の全体のバランスをとりつつよい曲を並べていくところ、素晴らしいと思います。けっこうミーハーな私(笑)。
ただ、ジャズでもそうですけれど、’90年代半ばにリマスター紙ジャケを数十枚買いなおししたほかは、やはりその分新譜を聴きたい方で、その後は(特にジャズには)ほとんどリマスターには目もくれずに新譜を買いあさっています。
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