Songs Of An Other/Savina Yannatou/Primavera En Salonico
ECMレーベル新譜聴き3日目で一段落。今日のアルバム、いちおうはジャンル分けはジャズにしてありますけど、ジャズというよりは民族音楽というジャンルがあればそこがしっくりくるような感じです。でも、範囲を広げて考えて、インプロヴィゼーションという考えでいけば、確かにインプロヴィゼーションが入っているような感じなんですね。そこら辺がジャンル分けの難しいところで。ギリシャを中心とする西欧と中東の中間に位置する地域の音楽ってけっこうエキゾチックです。メロディもリズムも独特なところがありますし。彼女は今までもその地域のトラディショナルを中心に歌ってましたけど、うまくハマっている感じです。知っている限りでは、かなりいいと思います。
Songs Of An Other/Savina Yannatou(Voice)/Primavera En Salonico(ECM 2057)(輸入盤) - Recorded October 2007. Kostas Vomvolos(Qanun, Accordion), Yannis Alexandris(Oud, G), Kyriakos Gouventas(Vln, Viola), Harris Lambrakis(Nay), Michalis Siganidis(B), Kostas Theodorou(Per, B) - 1. Sareri Hovin Mernem 2. Za Lioubih Maimo Tri Momi 3. Smilj Smiljana 4. Dunie-Au 5. O Yannis Kai O Drakos 6. Albanian Lullabye 7. Omar Hashem Leyakoyv 8. Radile 9. Sassuni Oror 10. Addio Amore 11. Perperouna 12. Ah, Marouli
(08/08/31)5、11曲目が共作によるオリジナルだけれどもギリシャのトラディショナルに基づくもので、他の曲は、ギリシャを中心に、アルメニア、ブルガリア、セルビア、カザフスタン、アルバニア、イタリアなどのトラディショナルの演奏。当然ジャズ色は薄いです。相変わらず西欧と中東の間にある地の歌を歌っているヴォイスはエキゾチックで、その地にあるかのように民族音楽を繰り広げています。曲によってはけっこう哀愁度と民族度が高く、メロディも妖しげな雰囲気もあり、リズムもあの地域独特なものも。ただ、歌い継がれてきただけに、歌いやすさと覚えやすさはあるかもしれません。3、9曲目のように大らかでやや静かな曲もあり、変化に富んでいます。ただ、オリジナルの方はインプロヴィぜーションの緊張感もあります。
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