Melos/Vassilis Tsabropoulos/Anja Lechner/U.T. Gandhi
ECMレーベル新譜聴き2日目。このアルバムは微妙で、グルジェフの曲も3曲取り上げているし、いわゆるジャズ色といったものはないので(インプロヴィゼーションはあると思いますが)、チェロとパーカッションを加えた編成といい、かなりクラシック寄りにも聴こえる演奏です。こういうのってジャンル分けに苦労しますよね。いちおうNew Seriesでなければジャズという扱いにしておきますが、購入する時は要注意かもですね。ただ音楽そのものとして聴けば哀愁満点だし、けっこう癒される部分はあると思うので、これはこれでいいアルバムなのだと思いますが。まさに、これも「ECM」のアルバム、なんですね。
Melos/Vassilis Tsabropoulos(P)/Anja Lechner(Cello)/U.T. Gandhi(Per)(ECM 2048)(輸入盤) - Recorded June 2007. - 1. Melos 2. Song Of Prosperity 1 3. Tibetan Dance 4. Gift Of Dreams 5. Reflections 6. Simplicity 7. Song Of Gratitude 8. Song Of Prosperity 2 9. Sayyid Dance 10. Promenade 11. Reflections And Shadows 12. Reading From A Sacred Book 13. Vocalise 14. Evocation 15. In Memory
(08/08/31)3、9、12曲目が19-20世紀ロシアの神秘思想家グルジェフの作品、他はVassilis Tsabropoulosの作曲。全15曲で64分なので、比較的短い曲が多い。哀愁のある曲調で、比較的聴きやすいものを持っている流れです。クラシック的なサウンドに近いかも。特に誰の作品とは分からなくてもそのまま通して流れていく感じの、ジャンル的にボーダーレスな局面を持っています。タイトル曲の1曲目が切なくて、美しい。全体を通して、チェロの響きがその哀しみを増幅して印象深いものにしています。そして緊張感と言うよりは、カチッとした雰囲気でなおかつゆったりとした部分もあって、脳内のアルファ波が出やすいような雰囲気の曲が多いです。多少元気で変拍子の5、11曲目のような曲、勢いのある9曲目もなお短調。
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