アイ・ラブ・ア・ピアノ/今井美樹
音楽的に一度ハマりこむとジャズでもそうでなくても、そっちの方にどんどん流れていくタイプの私にとって、よくジャズ/フュージョンのホームページを11年も続けられた(今日で満11年になります)なあ、と思うのですが、ちょうど今がその回り道をはじめたのか、それともちょっと寄り道をしているだけなのか、分からないですけれど。また今日もJ-POPですけど、今井美樹のジャズ・ピアニストを含むピアニストとのデュオ集を聴きました。この中でもジャズの感触を探ると、小曽根真がその雰囲気を持っているかなと思いますが、あくまでもクリアでジャズ色は抑えています。こういうデュオという逃げ場のない世界で自分自身を構築してしまっている彼女ですが、それでいて控えめなアルバムに好感を持ちました。
アイ・ラブ・ア・ピアノ/今井美樹(Vo)(EMI)
I Love A Piano/Miki Imai(Vo)(EMI) - Recorded November 2007 - January 2008. 河野圭(P on 1)、小曽根真(P on 2)、武部聡志(P on 3)、倉田信雄(P on 4)、川江美奈子(P on 5)、大野雄二(P on 6)、塩谷哲(P on 7) - 1.瞳がほほえむから 2.年下の水夫 3.春の日 4.Goodbye Yesterday 5.遠い町から 6.ルパン三世 愛のテーマ 7.Pride
このアルバムはトータルで40分ほど。ちょっと短いCDながら、1曲ずつ7人のピアニストとのデュオのアルバム。中にはジャズピアニストもいますけど、ほとんどジャジーには演奏してなくて、繊細なヴォーカルとピアノのやり取りが聴けます。ジャズっぽくなくても繊細な中に聴こえるピアノのリハーモナイズと素敵な歌声。ナチュラルなピアニストも。すべてはそこにあるように自然な包み込みような、時に寄り添うようなサウンド。よく耳にする曲、そう言えばどこかで聴いたことのあるようなメロディが懐かしさを覚える曲など。静かで心にしみわたるようなサウンドが心地よい。5曲目は自身のコーラスの多重録音だと思います。6曲目の「ルパン三世 愛のテーマ」が異色のように思えますが、今井美樹の’07年のシングルCDで初出とのこと。これまたジャジーにならずに彼女の雰囲気を出しています。まさに大人のために用意されたアルバムと言ってもいいかも。(08年2月14日発売)
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