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2008/07/01

The Door/Mathias Eick

2059
ECMレーベル聴き。ECMとしてはジャズの分野に入るとは思うのですが、いわゆる北欧系で、流れるようなビート、あるいは静かなバラードが多く、4ビートはありません。温度感も低いし、楽器編成も普通のようでいてちょっと変わっているので、聴く人をある程度選ぶかも。確かにECMらしいと言えばらしいのですが、マンフレート・アイヒャーとMathias Eickとの共同プロデュースになっているので、これも新しい試みのひとつなのかもしれません。最近はくくりとしてのジャズの分野に入れにくいアルバムが増えてきましたね。確かにインプロヴィゼーションでの演奏なのでしょうけれども。


The Door/Mathias Eick(Tp, G, Vib)(ECM 2059)(輸入盤) - Recorded September 2007. Jon Balke(P, Key), Audun Erlien(B, G), Audun Kleive(Ds, Per), Stian Carstensen(Pedal Steel G on 3-5) - 1. The Door 2. Stavanger 3. Cologne Blues 4. October 5. December 6. Williamsburg 7. Fly 8. Porvoo

(08/06/29)全曲Mathias Eickの作曲。オーヴァーダブも施されているような記述が。エレキベースを使っていますが、北欧的な静けさもある、流れていくような曲が多いです。静かな出だしから徐々に盛り上がったり引くところは引いて進むタイトル曲の1曲目、静かなファンクという感触も持っている、情念もある、割とシリアスな2曲目、映画音楽のような哀愁のあるバラードが美しい3曲目、明るめの牧歌的なサウンドが広がりつつ、時に緊張感のあるフレーズが混ざる4曲目、なだらかなサウンド風景が広がっていくノンビートで進行する5曲目、哀愁を感じさせながら徐々に盛り上がったり静かになったり楽器が絡みながら進む6曲目、たゆたうような静かなトランペットが心に響く7曲目、さらに静かにピアノとの語らいを見せる8曲目。

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