Rain On The Window/John Surman/Howard Moody
オルガンが参加するというと、ジャズの場合はハモンドオルガンが普通なんでしょうけれど、ここの場合パイプオルガンとのデュオなのでびっくりします。ただ、ECMレーベルの場合、すでに過去、ヤン・ガルバレクがパイプオルガンとのデュオ作を出しているので、あまり驚かないかもしれませんが。いちおうジャズのジャンルには入れてますが、いわゆる通常のジャズ色はなしで、クラシック的な感触の方がむしろ強く感じる場面もあったりします。まあ、近年のECMレーベルはそういうジャズが増えていますけど。こういうサウンドの好き嫌いはけっこうあると思うので、よく内容を確かめてから、オーダーしてみてください。
Rain On The Window/John Surman(Bs, Ss, Bcl)/Howard Moody(Pipe Org)(ECM 1986)(輸入盤) - Recorded January 2006 - 1. Circum 1 2. Stained Glass 3. The Old Dutch 4. Dancing In The Loft 5. Step Lively! 6. Stone Ground 7. Tierce 8. Circum 2 9. Rain On The Window 10. Dark Reeds 11. O Waly Waly 12. A Spring Wedding 13. I'm Troubled In Mind 14. On The Go 15. Pax Vobiscum
(08/06/22)管楽器とパイプオルガンによるデュオの演奏。トラディショナルが2曲(11、13曲目)と2人の共作(4-5、10曲目)の他はそれぞれの作曲。フレーズはインプロヴィゼーションの比率が高いのでしょうが、いわゆるジャズ色はほとんどなく、荘厳なゆったりとしたクラシックの演奏を聴いているような場面もけっこう多いです。もともとジョン・サーマンはそういう暗めの叙情性のサックス(時にバス・クラリネット)の人ですから、フレーズがバップ要素がないです。自由に舞い飛んではいても、クラシックやフォーク的なフレーズのように聴こえます。5曲目のようにやや激しめの曲も。11、13曲目は他の曲と違って明るいホンワカしたサウンドでゆったりしていて心地よい。12曲目もタイトルからか明るめ。漂い感を聴けるサウンド。
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