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2008/06/24

Dans Les Arbres/Xavier Charles/Ivar Grydeland/Christian Wallumrod/Ingar Zach

2058 ECMレーベル聴き。今日のアルバムは問題作かも。ジャズファン(あるいは音楽ファンと言いかえてもいいかも)の10人中9人までがこれを聞いて「何だ、これは」と思うかもしれないです。内容は現代音楽的というか抽象的というか、持続音とパルスとゴ~ン、ゴ~ン、という感じとかすかなメロディ。何とアルバムタイトルが、おそらくこのレーベルではじめての担当であろうプロデューサーの名前です。レーベル新時代はこういう音だと示唆しているのでしょうか。でも、こういう音楽の需要はヨーロッパ方面ではある程度ありそうだし、今でも挑戦的なレーベルであることには変わりないので、あえてこの音楽に挑戦する人がいてもいいかも、とは思います。

 

Dans Les Arbres/Xavier Charles(Cl, Harmonica)/Ivar Grydeland(G, Banjo, Sruti Box)/Christian Wallumrod(P)/Ingar Zach(Per, Bass Drum)(ECM 2058)(輸入盤) - Recorded July 2006. - 1. La Somonolence 2. L'Indifference 3. Le Flegme 4. L'Engourdissement 5. Le Detachment 6. La Froideur 7. L'Assoupissement 8. La Retenue

(08/06/24)全曲が全員の作曲、というよりは、フリー・インプロヴィゼーションか。ジャズというよりは非イディオム系の割と穏やかな実験的現代音楽という感じのサウンドが延々続いていきます。ゴ~ン、ゴ~ンという音が続いていく印象も。聴く人は曲ごとの印象よりも、音の発する流れに沿って、非楽曲的に続いていく音を、楽しむというよりは受け止めていく作業に近い感触を持ちます。時にメロディも出てきますが、希薄な感じです。アコースティック楽器でエレクトロニクスを意識したようなサウンドとも言えるか。プロデューサーがDans Les Arbres(何とアルバムタイトル)なので、ちょっと変わったアルバム。ハードコアではないけれど難解、それでもECM的な調和感覚があるところは立派。それでも聴く人を選ぶアルバムでしょう。

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