Encounters/Danny Grissett
ダニー・グリセットの2枚目のアルバム。このアルバムの前に澤野工房の北川潔のアルバムに、ケニー・バロンの後釜として参加して日本では知名度が上がって、その実力も知られたようです。都会的な印象があるけれども、バリバリと弾く時はよどみなくフレーズが出てくる感じ。メロディアスな方向に流れることもありますが、ややメカニカルな印象もあります。ここでは、割と抑制の効いた曲も少なくないですけど、グイグイ押しまくるよりは難しいのではないかな、と思います。それにしてもこのトリオ、けっこういいですね。特にケンドリック・スコットが要所要所で目立っています。オリジナル曲とピアノ・トリオが好きな方は聴いてみてもいいかも。
Encounters/Danny Grissett(P)(Criss Cross 1299)(輸入盤) - Recorded April 2, 2007. Vincente Archer(B), Kendrick Scott(Ds) - 1. Hopscotch 2. Waltz For Billy 3. A New Beginning 4. Encounters 5. Toy Tune 6. Sunrise 7. It Could Happen To You 8. Never Let Me Go 9. Git!
(08/03/29)前作と同じトリオ。全9曲中6曲(1-4、6、9曲目)がDanny Grissettの作曲。都会的で知が勝ったピアノであるけれど、ドライヴするノリの良さやバラードの美しさもあります。アップテンポでややメカニカルなテーマから一気に突っ走っていく、スマートかつ攻撃的なカッコ良い1曲目、淡々とした感じで進んでいくワルツの2曲目、8ビート的で、緊張感と白くて線の細いさっぱりした感触の3曲目、フリー的に組み立てられた、一体感のあるタイトル曲の4曲目、ウェイン・ショーター作だけどやはり淡々とした感じで弾きまくる5曲目、静かな語り合いのようなバラードの6曲目、スタンダードらしいメロディアスで大人なアプローチをしている7(ややアップテンポ)-8(バラード)曲目、ファンクノリと少しの4ビートが合わさった9曲目。
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