Exclusively For You/ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ
澤野工房の新譜、実はこれは2月に出たものなのですが、やっと聴きました。けっこう分かりやすくてメロディアス、多くの人に受けそうなアルバムで、澤野工房の王道を行くようなアルバムです。ただし、ベースが(たぶん)フレッテッドのエレクトリック・ベースなので、そのあたりで好みが分かれるかな、と思います。でも、こういう編成でも不自然ではないくらい、陽性な味わいのあるサウンドではありますね。澤野工房にしては珍しく限定生産とのこと。気になる人は早めに買っておいたほうがいいかもです。別に新しいことを求めなくても、ここまで楽しめるんだから、いいんじゃないかな、という気にもさせてくれます。
Exclusively For You/ヨス・ヴァン・ビースト(P)・トリオ(澤野工房)
Exclusively For You/Jos Van Beest(P) Trio(Jaka Jazz Records JAKA2007003) - Recorded March 2007. EricSchoonderwoerd(B), Nanning Van Der Hoop(Ds) - 1. The Summerwind 2. The Girl From Ipanema 3. K.P.J. 4. Exclusively For You 5. Swinging Shepherd Blues Sesame Street 6. On A Clear Day 7. Aqua De Beber 8. If You Only Knew 9. Ilha De Coral
ヨス・ヴァン・ビーストの作曲は2曲(3-4曲目)で、他はスタンダードやボッサ。ベースはエレクトリックです。親しみやすくてやや明るめなピアノなので、楽しめます。ボッサ系は2-4、7、9曲目。1曲目からはっきりとした明るいミディアムの4ビートでくっきりとしたメロディを聴かせてくれます。2曲目の「イパネマの娘」もボッサのビートでなくて、4ビートでガンガン進めてしまうところも彼らしい。でもオリジナルの3曲目はしっとりとしたボッサで渋めに。そしてタイトル曲の4曲目はさらに渋くて地味めな曲。ドーンとスウィングする5曲目、メロディアスにドライヴしていく6曲目、やや抑え気味の渋さだけれどもカッコいい7曲目、しっとりバラードから盛り上がっていき中盤がミディアムの8曲目、ややおっとり気味にボッサを奏でる9曲目。(08年2月22日発売)
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