Bright Moments/John Swana
Criss Crossレーベル聴き3日目。ジョン・スワナのリーダー作に、テナーが2人加わった形になっていますけど、この2人、「Reeds and Deeds」というグループ名で、2枚アルバムを出しています。3ホーンになったことと、ジョン・スワナの曲がメインになっていることで、またちょっと違った感じのサウンドになっています。現代ハードバップという言葉がしっくりきますけど、もうひとつこのレーベルでは有名な「One for All」というグループ(メンバーのダブりもありますが)ともサウンドが違っていて、聴いていて飽きないです。やっぱりメンバーを入れ替えて録音していくと、そこに新しいサウンドも出てくるし、面白いですね。変わったジャズが好きな私ですが、正統派としてこれも気に入りました。
Bright Moments/John Swana(Tp, Flh)(Criss Cross 1301)(輸入盤) - Recorded April 7, 2007. Eric Alexander(Ts), Grant Stewart(Ts), David Hazeltine(P), Peter Washington(B), Kenny Washington(Ds) - 1. Wilbert 2. Chillin' Out 3. Road Trippin' 4. Ferris Wheel 5. Sharack's Corner 2 6. Bright Moments 7. Inevitable Encounter 8. Everything I Have Is Yours 9. KD 10. Open Highway 11. Sharack's Corner 1
(08/03/20)スタンダードの8曲目を除きJohn Swana作。2テナーを加えた、現代ハードバップ。アップテンポで押しまくって進む1曲目、ミディアムで進む、明るい情景が浮かび上がる2曲目、アップテンポでカッコよさの際立つサウンドの3曲目、ソロは元気ながら淡い感触もあるワルツの4曲目、ピアノレスのクァルテットでややアップテンポで自由にソロが動き回っている5曲目(11曲目は6人での演奏)、アップテンポで難しそうなメカニカルなハーモニーのテーマとノリの良いソロが続くタイトル曲の6曲目、8ビートのファンク的な曲調が渋い7曲目、ワン・ホーン・クァルテットで、メロディを大切に奏でているバラードの8曲目、ミディアムのいかにもハードバップらしい9曲目、アップテンポでまさにハイウェイを飛ばすような明るい10曲目。
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コメント
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工藤さん、お久しぶりです。
いつもならフロント陣に注目しがちな私ですが、この作品では、ドラマーのK・ワシントンの変幻自在なドラミングに完全にノックアウトされました。
管入りの編成での彼の凄みを体験できる良質の作品ですね。
投稿: ナカーラ | 2008/03/22 17:20
>ナカーラさん
どうも、こんにちは。
現代ハードバップとでも言うのか、この分野は普段はあまり得意な方でもなかったのですが、このアルバムはけっこう気に入りました。
トランペットと2テナーという編成も面白かったし、ドラムスも良かったりで、聴いて損はないアルバムだと、私も思います。
投稿: 工藤 | 2008/03/22 19:17
こちらからもTBさせていただきました。
ごくありきたりなハードバッピッシュなサウンドだと思って、今回のクリスクロスの4枚の中では一番期待していなかったのですが、ナカーラさんもお書きになっているように、ケニー・ワシントンの元気のいいドラミングのおかげで、とても新鮮な気持ちで聴くことができました。
またエリアレとグラントのアプローチの違いも楽しめたし、スワナの巧さも再確認できたしで、本作からはいろんな収穫がありました。
投稿: nary | 2008/03/22 19:28
>naryさん
TBどうもありがとうございます。
ここでのケニー・ワシントン、評価高いですよね。もっと地味なタイプかと思っていたのですが。私も最初はあまり期待していなかったけれど、聴いて良かった、と思ったパターンです。
メンバーの組み合わせがやっぱり良かったのでしょうか。現代ハードバップでもオリジナルが多いところが、気に入りました。
投稿: 工藤 | 2008/03/22 22:27