
マリア・シュナイダーの作品で、今まで直接ネット販売からしか発売されていなかったものが、HMVからも発売されるようになりました。やっぱり直接海外から買い付けるのは面倒だという人が多いようで、私もそのひとり。このアルバムはネット販売だけでグラミー賞を取ってしまったというアルバムで、内容も個性的だし、感動する要素を持っています。すでにアレンジは彼女独自のものを持っていて、似ているアレンジャーが思い浮かばないほど。4ビートのジャズではないし、バリバリとジャズ的なアンサンブルが鳴るというわけではなく、むしろクラシック的な展開に近いものがあるのですが、私はこういうアレンジ、ドラマチックなので大好きですね。
Concert In The Garden/Maria Schneider(Comp, Arr, Cond) Orchestra(Artistshare) (輸入盤) - Recorded March 8-11, 2004. Tim Ries(As, Ss, Cl, Fl, Afl, Bfl), Charles Pillow(As, Ss, Cl, Fl, Afl, Oboe, English Horn), Rich Perry(Ts, Fl), Donny McCaslin(Ts, Ss, Cl, Fl), Scott Robinson(Bs, Fl, Cl, Bcl, Contrabass Cl), Tony Kadleck(Tp, Flh), Greg Gisbert(Tp, Flh), Laurie Frink(Tp, Flh), Ingrid Jensen(Tp, Flh), Keith O'quinn(Tb), Rock Ciccarone(Tb), Larry Farrell(Tb), George Flynn(Btb, Contrabass Tb), Ben Monder(G), Frank Kimbrough(P), Jay Anderson(B), Clarence Penn(Ds), Jeff Ballard(Per on 5), Gpnzalo Grau(Per on 5), Gary Versace(Accodion), Luciana Souza(Voice on 1-2, 5), Pete McGuinness(Tb on 4), Andy Middleton(Ts on 4) - 1. Concert In The Garden Three Romances: 2. Part1 Choro Dancado 3. Part2 Pas De Deux 4. Part3 Danca Ilusoria 5. Buleria, Solea Y Rumba
(07/10/13)ネット販売だけでグラミー賞を獲得したアルバム。全曲マリア・シュナイダーの作品で、ジャズのビッグ・バンドというよりはクラシックのアンサンブルに近い感じの、淡いホーンのアンサンブルのサウンドの印象。どの曲もドラマチックな展開。クラシック的な繊細な静けさよりはじまり、アコーディオンがアクセントとなって、徐々に盛り上がっていくドラマチックなタイトル曲の1曲目、出だしにヴォイスも入ってメロディの哀愁具合が心の琴線にふれる2曲目、やはり女性らしいしっとりとした繊細なメロディから、徐々に盛り上がっていき再び潮が引く3曲目、哀愁のアンサンブル・サウンドで包み込むように聴かせてくれる、切なさのある4曲目、ほんの少しラテン風で、オブラートに包まれたようなサウンドが印象に残る5曲目。
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