Being There/Tord Gustavsen Trio
トルド・グスタフセンの3作目ですが、以前のアルバムは現地の方ではかなり売れたようで、今回もその路線で行ってます。ゆったりと美旋律ですね。これはこれで美しいし、数曲変化のある曲も混ざってますので、このアルバムだけを聴くと割といい印象を持ちます。だけど、1枚目から3枚連続で聴くと退屈してしまうんではないかなあ、なんてことを想像してしまいます。時間がないのでやりませんけれども。マンフレート・アイヒャーが商業路線と折り合いをつけるギリギリのところではないかな、とこのアルバムを聴いていて思いました。印象に残るアルバムには違いありませんが、時期が過ぎると忘れそう。
Being There/Tord Gustavsen(P) Trio(ECM 2017)(輸入盤) - Recorded December 2006. Harold Johnsen(B), Jarle Vespestad(Ds) - 1. At Home 2. Vicar Street 3. Draw Near 4. Blessed Feet 5. Sani 6. Interlude 7. Karmosin 8. Still There 9. Where We Went 10. Cocoon 11. Around You 12. Vesper 13. Wide Open
(07/06/03)7曲目以外はTord Gustavsenの作曲。このメンバーではこれが3作目。特筆すべきではない表現かもしれないけど、相変わらず、ゆったりと、ゆっくりと奏でていく哀愁の美旋律は健在です。寄り添うように音が集まっては、聴く人の心に発せられる、ある種沈んでいて、内向的なピアノ・トリオは、聴く人によっては退屈かもしれないし、ある人には心にせまってきます。60分弱で13曲なので、エッセンスを凝縮した曲が集まっています。曲ごとにこうだ、と言うよりは、最初から最後までの流れで聴くアルバムかも。4曲目はゆったりファンクという感じの、そして9曲目はエキゾチックな旋律でやや速い、流れからはちょっと異色な曲。7曲目だけはベーシストの曲ですが、訥々と入るドラムスと優しい旋律が面白い感じです。
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