Time Line/Ralph Towner
今日はラルフ・タウナーの、オーバー・ダビングなしのギター・ソロのアルバムですけれど、ジョー・パスとかとは違ってジャズのイディオムでフレーズを弾く人ではなくて、どちらかというとクラシックに近い感触を持っているギタリスト。今回はメインがクラシック・ギターだし。なので、ジャズとして紹介してもいいのかどうか、迷うところです。演奏自体は落ち着いていて、技巧を駆使しているのだろうけれどあまりそういうところも見せつけず、けっこういい演奏を聴かせてくれています。ただ、ターゲット的にはいわゆるジャズファンよりは、ECM的なサウンドが好きな方、という気もしています。
Time Line/Ralph Towner(G)(ECM 1968) - Recorded September 2005. - 1. The Pendant 2. Oleander Etude 3. Always By Your Side 4. The Hollows 5. Anniversary Song 6. If 7-11. Five Glimpses 12. The Lizards Of Eraclea 13. Turning Of The Leaves 14. Come Rain Or Come Shine 15. Freeze Frame 16. My Man's Gone Now
6年ぶりのソロ・ギター・アルバムとのこと。14、16曲目のスタンダード以外はラルフ・タウナーの作曲。44分ほどのアルバムに16曲が凝縮されています。使用ギターはここでもクラシック・ギター(今回はこちらがメイン)と12弦・フォークギター。相変わらず幽玄な、そして落ち着いた世界が展開しています。1曲目などはクラシックの曲としてもいいくらいのサウンド。その後も様々に表情を変えながら、やはりクラシック・ギターの曲はクラシカルな少し淡彩色のサウンドでせまってきます。やはりこれは彼らしい独特なサウンドになっています。6曲目のようにある程度勢いがあっても端正さは変わりがない感じ。7-11曲目はやや抽象的な小品集の組曲。2曲のスタンダードもメロディが巧みに織り込まれた綾織り系サウンド。(06年4月19日発売)
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