The Wind/Kayhan Kalhor/Erdal Erzincan
はっきり言ってペルシャからトルコにかけての民族音楽であってジャズの要素はないのですが、それに基づいたインプロヴィゼーションということで「精神的」にはジャズなのかなあ、という気もしています。ブログで民族音楽のカテゴリーを作ってないこともあるし、ECMだとジャズだか民族音楽だか分けられないようなものもあるし。でも、これははっきり言って民族音楽。楽器のKamanchehやBaglamaがどんなものかも調べてませんが、写真があって片方が二胡に似ていて、片方がボディがラウンドしたギターに似ている感じ。ただ、音を聴けばかの地に飛んでいくような感じがします。
The Wind/Kayhan Kalhor(Kamancheh)/Erdal Erzincan(Baglama)(ECM 1981)(輸入盤) - Recorded November 2004. Ulas Ozdemir(Divan Baglama) - The Wind: 1-12. Part 1-12
(06/11/23)ペルシャやトルコの音楽に基づいたインプロヴィゼーションとのことです。アレンジは表題の2人で、プロデュースはKayhan Kalhorとマンフレート・アイヒャーがやっています。インプロヴィゼーションではあるけれど、その範疇は完全にその方面の民族音楽です。アレンジも施されているようですが、やり取りに緊張感をはらんでいるものの、完全にあっち側の世界を行きつ戻りつしているサウンド。静かな場面、盛り上がる場面もそれぞれに、中近東の西の方のサウンドはこうなっているのかと思わせるものが。現地では現代でもこういう音楽なのか、古典音楽なのかは分かりませんが。それにしてもこの深い哀愁とエキゾチックなサウンドには、心のひだに入り込んでくるような要素もあって、惹かれるものがあります。
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