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2007/08/04

Radiance/Keith Jarrett

1960
キース・ジャレットのソロ作って、購買層はどうなのかなと、考えてみました。ジャズ・ファンだったら通常はスタンダーズのトリオの方がお目当てだろうし、ソロの方は、毎度そうですが、特に今回はジャズのフォーマットというのがほとんど出てきません。それでも来日公演の時は大きいホールが満席になるし、これはもう、とにかくキース・ジャレットのピアノのファンというのが広く存在するのではないかと思われます。即興演奏ながらも、現代音楽やクラシックに近いような気がします。メロディももちろんですが、時に情念の高まりがふつふつと音に変わっていくさまを見せつけられると、やっていることはけっこう難解なのだけれども、それがスーッと耳の中に溶け込んでしまう、不思議な感覚。ここまで来てしまうと、本当に唯一無二の世界ですね。売れているだろうなあ。


Radiance/Keith Jarrett(P)(ECM 1960/61) - Recorded October 27 and 30, 2002. - 1-13. Part 1 - 13 Osaka, October 27, 2002 14-17. Part 14-17 Tokyo, October 30, 2002

CD2枚組のソロ・ピアノでのライヴ。大阪公演全部(CD1枚目のパート1-9と2枚目のパート10-13)と、東京公演の一部(CD2枚目のパート14-17)を収録。各パートを短めにしているのは近年の傾向かもしれませんが、一連の長いドラマとして聴くことも可能。ますます内省的に抽象的になってきた部分もありますし、3、6、13、15-16曲目のようなゆったりとしたクラシック的な、あるいは8曲目など牧歌的な明るい曲も含まれています。1曲目から自己の内面との対峙がはっきりとしているように感じ、その静かな緊張感に心が締め付けられるような気分も少々。時に移ろいゆくメロディと伴奏のバランスの良さで、重く、そして時に軽く、心にせまってきます。非ジャズ的な局面で、これだけ聴かせるのも珍しい。(05年4月27日発売)

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