Fleuve/Pierre Favre Ensemble
ピエール・ファヴルの久しぶりのリーダー作。ドラマー&パーカッショニストですが、通常のジャズドラムではなくて、クラシック的(ECM的)なサウンドに、さまざまなパーカッションで味付けをしていく感じの、けっこう曲作り重視のミュージシャンではないかと思います。ジャズドラムを期待すると肩すかしをくいますが、音楽性は、こういう方面が好きな人はいいんだろうなあという感じ。聴く人をある程度選ぶっていうことなんでしょうけれど。静かで温度感の低い音楽が続いていて、インプロヴィゼーションの部分も、あまりそういうことを感じさせないで聴かせるまとまりはありますね。
Fleuve/Pierre Favre(Per, Ds) Ensemble(ECM 1977)(輸入盤) - Recorded October 2005. Philipp Schaufelberger(G), Frank Kroll(Ss, Bcl), Helene Breschand(Harp), Michel Godard(Tuba, Serpent), Wolfgang Zwiauer(Bass Guitar), Banz Oester(B) - 1. Mort d'Eurydice 2. Panama 3. Albatros 4. Reflet Sud 5. Fire Red - Gas Blue - Ghost Green 6. Nile 7. Decors
(06/11/26)全曲Pierre Favreの作曲。ドラムスというよりはパーカッショニストとしての役割のほうが大きく、カラフルなサウンドの楽器でECM的な世界に味付けをしていきます。楽器編成は割と個性的です。ゆったりとしたほんの少しシャッフル気味のパルスで映画音楽のようなメロディがたゆたっていく1曲目、いろいろな楽器があらわれては消えていく、自由なスペースのあるちょっと温度感の高いやり取りの2曲目、ノスタルジーのある世界をこの編成であらわしている変化のある3曲目、3拍子系ですがリズムも軽やかにノリも良く進んでいく4曲目、ベースがメインになっていて楽器の語り合いによって進んでいく5曲目、ある程度の自在な変化と東洋的な静けさの混ざる6曲目、クラシックにパーカッションが加わったような7曲目。
« Sangam/Charles Lloyd | トップページ | グレッグ・マーヴィンというミュージシャン »
「音楽」カテゴリの記事
- 1月28日(土)、大阪中津の Vi-code で16時からライヴをやります(2023.01.24)
「ECMレーベル」カテゴリの記事
- Pier Paolo Pasolini/Land Der Arbeit/Christian Reiner(2022.12.10)
- Tonu Korvits/Robert Schumann/Edvard Grieg/Duo Gazzana(2022.11.27)
- The Recordings/Meredith Monk(2022.11.28)
- Affirmation/Arild Andersen Group(2022.11.19)
「ジャズ」カテゴリの記事
「ECM1951-2000番」カテゴリの記事
- Andras Schiff/Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas(2016.11.30)
- Elegy Of The Uprooting/Eleni Karaindrou(2007.07.30)
- L'imparfait Des Langues/Louis Sclavis(2007.07.31)
- The Spaces In Between/John Surman(2007.08.01)
- Luys De Narvaez/Musica Del Delphin/Pablo Marquez(2007.08.02)
コメント