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2007/07/25

Stoa/Nik Bartsch's Ronin

1939 ピアニストでECMというと、耽美的でスペイシーなピアニストだろう、と思っていたら、これが全然ECMらしくない、というか、ECM的ではあるけれども枠にハマっていないというか、そういうピアニストだったんですね。ミニマルなフレーズでこれでもかと繰り返すかと思ったら、変拍子や複合リズムなどで聴き手を幻惑させながら、ファンク的な味付けの部分もあったりという、個人的にはけっこう好みのサウンドではあります。5曲目は8分の11拍子かと思ったら、どうもそうでない部分もあるようで、うかつに何拍子の曲とは書けない部分もあります。各楽器でビートがちがうような曲もあって、スリリング。ECMにしては外向的な部分が目立ちます。

 

Stoa/Nik Bartsch's Ronin(P, Key)(ECM 1939) - Recorded May 2005. Sha(Contrabass-cl, Bcl), Bjorn Meyer(B), Kaspar Rast(Ds), Audi Pupato(Per) - 1. Modul 36 2. Modul 35 3. Modul 32 4. Modul 33 5. Modul 38_17

全曲ニック・ベルチュの作曲。通常のECM系のピアノと違って、変拍子、ミニマル、ファンク系、外に向かうサウンドがキーワードかも。書き譜が多いとのこと。スペイシーな音からはじまり5拍子系で徐々に密度を濃くしていきファンクに移行していく、複雑なリズムの組み合わせが心地良い15分台もの1曲目、明るめのサウンドになるのだけれどミニマル度と複雑な拍子(9拍子?)とリズムの幻惑度はけっこう高いと思われる、時々立ち止まる2曲目、やや内省的でコード進行が移ろいゆく感じが強い3曲目、静かにはじまり徐々にパーカッションが目立ったりピアノがフレーズを繰り返したり、ファンクになったりする4曲目、変拍子なのか、フレーズの連鎖という言葉が頭をよぎるようなアプローチで、延々と続いていく5曲目。(06年3月15日発売)

 

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