She Was Too Good To Me/Chet Baker
ボブ・ジェームス共演・参加作コメント手直し2日目。そうなんですよね、この時期ボブ・ジェームスはCTIからアルバムを4枚出して、同レーベルの他のアルバムでも共演や、アレンジャーとしての参加が目立っていたときでした。このときCTIから4枚出たボブ・ジェームスのリーダー作は、彼自身が買い取って、Tappan Zeeという彼のレーベルからその後再発されるようになってしまったのですが。で、そのCTI、当時はジャズが一般的には売れなかった時代ですから、チェット・ベイカーその他、かなり有名なミュージシャンを豪華なメンバーで録音しています。売れるためのレーベルでもあったので、売れセンねらいは、あくまでも方針でした。結果、当時としては、という前提があるのですが、いいアルバム、目立つアルバムが多く残ることになります。
She Was Too Good To Me/Chet Baker(Tp, Vo)(CTI) - Recorded July, October and November 1974. Paul Desmond(As), Bob James(Key), Ron Carter(B), Jack DeJohnette(Ds), Steve Gadd(Ds), Dave Friedman(Vib), Hubart Laws(Fl), Romeo Penque(Fl, Cl), George Marge(Afl, Oboe), etc. - 1. Autumn Leaves 2. She Was Too Good To Me 3. Funk In Deep Freeze 4. Tangerine 5. With A Song In My Heart 6. What'll I Do 7. It's You Or No One
邦題「枯葉」。豪華なメンバーの演奏は、たとえ売れセンになってもいい。チェット・ベイカーの甘いヴォーカルも聴けるし、ストリングスが入る曲(2曲目)もあります。かなりジャズしていますが、ピアノはエレキ・ピアノ。まず「枯葉」でインパクトを出していて、やや元気で哀愁風メロディアスな1曲目、洋題のタイトル曲で甘いヴォーカルのバラードの2曲目、ハンク・モブレー作を、似た渋めの雰囲気で迫っているミディアムの3曲目、メロディアスかつ陽気でややアップテンポの4曲目、ここでもヴォーカルが出てくるややアップテンポの5曲目、次もヴォーカル入りでバラードの進行になっている6曲目、アップテンポで陽気なスタンダードを吹いていく7曲目。やっぱりチェット・ベイカーの存在感あり。ジャック・ディジョネットは5-6曲目に参加。
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コメント
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ブログパーツをゴテゴテと貼り付けたせいか、またTBできなくなりましたのでURLで失礼します(苦笑)。
http://blog.goo.ne.jp/narymusic/e/6c26827fa329bd422cb7c589d59312e3
当時のCTI作品では、本作とボブ・ジェームス1をよく聴きました。
この2作品でガッドが凄いということを思い知らされているのですが、スタジオミュージシャンとしてCTIの諸作品に参加しているだけであって、まだそれほど有名ではない時代でした。
ベイカーを初めて聴いたのがこれとカーネギー・コンサートだったので、私の場合はベイカーというと、50年代の作品ではなくこの2枚が思い浮かびます。
投稿: nary | 2007/07/13 08:01
>naryさん
すいません、またTBがうまくいかないようで。
私もチェット・ベイカーはこのあたりがインパクトあった世代です。その後’50年代の有名盤に手を出していきましたけど。当時はチェットよりもボブ・ジェームスやスティーヴ・ガッド、カーネギー・ホールではジョン・スコフィールドのクレジットで、アルバムを買ったクチです(笑)。
投稿: 工藤 | 2007/07/13 12:55