Solo In Mondsee/Paul Bley
ECMレーベル新譜聴き。とは言うものの、このアルバムは’01年の録音で、レコード番号ももう2000番を超えたというのに、1700番台になっています。一度お蔵入りになったのを、再び発売するようになったのか、あらかじめ延期が決められていたのか分かりません。まだこのあたりで、レコード番号が空いているのがいくつかあるので、将来的にも出される可能性はありますね。このアルバム、ちょっとECMらしくないというか、饒舌な部分が多いような気がしています。それでも、演奏は「ポール・ブレイ」のピアノ・ソロそのものですけれども。好き嫌いはある程度はでてくるかもしれません。でも、やっぱり彼の演奏は一味違いますね。
Solo In Mondsee/Paul Bley(P)(ECM 1786)(輸入盤) - Recorded April 2001. - 1-10. 1-10
(07/06/18)彼のこのレーベルならではの音数の少なさや硬質な響きは少し影をひそめ、音数の少ない部分もありながら饒舌な部分も目立ちます。ある程度変化にも富んでいます。よりメロディアスに、まるで既成の曲を演奏しているかのような聴きやすいサウンドの場面は前半に多いです。もちろんフリーのアプローチもありますけれど。それほど過激でないですが、時に緊張感をもたらすような、現代音楽的なフレーズも。タイトルからして完全にフリー・インプロヴィゼーションのようですが、少しは聴きやすいアルバムに仕上がっているとは思います。逆にここがプロデュースとの相性の関係で、録音から発売まで長くかかってしまったのかもしれませんが。即興の部分は彼ならではで、ポール・ブレイはやっぱりポール・ブレイです。
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